最新の研究が「Facebookうつ」の存在を否定

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ソーシャルメディアの使いすぎに起因する絶望と不安からなる新しい精神疾患とされる「Facebookうつ」に関する不吉な警告をよそに、新たな分別ある科学的研究によって、ソーシャルネットワークはティーンエージャーの27%を慢性的うつ状態にしてはいないことが明らかになった。研究者の Lauren JelenchickとMegan Moreno博士は、(たとえFacebookを過度に使用していたとしても)憂鬱な気分とFacebook利用の間に相関はないという結論を下し、昨年米国小児科学会が親たちに与えた、子供のソーシャルネットワーク活動を観察するようにという警告を否定した。「われわれの研究はソーシャルメディアの利用とうつ病のリスクとの間にあるとされる相関に対する最初の科学的証拠を提供するものだ」とJelenchickは言う。この新たな発見は、非科学的主張を怖がる前に注意深く再検討することの重要性を示す貴重な教訓である。

本調査では無作為に選ばれたウィスコンシン大学生190人にSMSを送り、彼らの精神状態、インターネット利用の有無、日常の行動について質問した。学生たちはインターネット利用時間の半分以上をFacebookで過ごしていると回答したが、うつ病のスクリーニング結果はソーシャルネットワーク利用との相関を示さなかった。むしろ、もし研究結果が何らかの相関を示せば衝撃だったかもしれない。なぜならティーンエージャーの約1/3がFacebookを一日中頻繁にチェックしているが、数年前Facebookが急成長を始めてからも、精神疾患問題の流行は見られていないからだ。

いわゆる「Facebookうつ」の示唆は、簡単な実態把握結果とも矛盾すると思われるが、それでもアメリカ小児科学会はその存在を報道するようニュースメディアを脅すことをやめない。「ネットワーク外におけるうつ病と同じく、「Facebookうつ」に苦しむ思春期や思春期直前の子供たちは社会的孤立の危機に晒され、時として『助け』を求めて薬物乱用や危険な性行動、攻撃的あるいは自滅的行動を促す危険なインターネットサイトやブログに頼る」と報告書は伝えている。しかし、引用文献をざっと見た限り、実際には異性関係に関するオンラインチャットと不安との「相関」を発見した学術論文が一件あるだけだった。

ジャーナリストのLarry Magidが著者に疑問を呈したところ、彼女は「Facebookうつ」が影響を与えるのは、すでに臨床的うつ病の傾向を持つ子供たちに限られる可能性が高いことを認めた。「どうやら命名を誤ったようだ」と彼女は言った。

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(翻訳:Nob Takahashi)