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超リッチな3D都市地図Recceは位置対応情報のアグリゲーションとゲームプラットホームの二兎を追う

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iOS6のApple Mapsの機能全開を多くの人が待ちわびているこの時期の今日(米国時間7/13)、新しい地図アプリが登場した。それは今の、何でもソーシャル、モバイル、そしてローカルへと傾斜しつつあるアプリ環境を、自分のメインの主戦場とする初めての地図アプリだ。Recceというその製品名は“ゥレッキー”と発音し、“reconnaissance”(踏査、偵察)という語のイギリスのスラングだ(こんな言葉からスラングを作るのはイギリス人だけだ)。Recceは、都市の3Dの鳥瞰図と、そこで今起きていることを見せる。そのためにそのほかの数十ものサービスから情報を集めてくる…地図プロバイダ、食べ処リスト、Twitterのようなソーシャルネットワーク、などなど。ユーザはRecceの情報満載の3D地図を検索できるからこれはまさに、ビッグデータがお化粧をしたようなアプリだ。投資家たちのサポートも強力で、RecceのデベロッパであるロンドンのeeGeoは、NEAが仕切るシリーズAのラウンドにより400万ドルを調達した。これまでにInitial CapitalやSwordfish Investmentsが投資したぶんと合わせると、資金調達総額は470万ドルになる。

今はまだロンドン中心部だけだが、次のアップデートではサンフランシスコとニューヨークが加わる。さらに今後の数か月で、都市数を増やす。また、単なる便利な3D地図にとどまらず、位置対応ゲームへの展開も構想している。

Recceは、その背後にいる人たちがすごい。NEAという強力な投資家が控えているだけでなく、eeGeoのCEO Ian Hetheringtonは元Sony PlayStationのMD、COOのRian Liebenbergは元Googleのエンジニアリングディレクターだ。

LiebenbergがGoogleを辞めたのは2011年の9月とまだ新しくて、Hetheringtonと組んだのは、彼のお気に入りの言い方によると、“スタートアップとしての挑戦する人生”に生き甲斐を見いだしたからだ。彼はGoogleでも逸材だった。同社の研究開発の全体を統轄し、またGoogle Hangoutsの開発では主役の一人だった。“Hangoutsはぼくの子どもだ”と彼は言う。

Recceは最初はMapplyという名前にするはずだったが、その名前の会社がすでにフランスにあって、使えなかった。Recceのアイデアの源泉は、Liebenbergによると、今では位置対応のアプリやサービスが各種山のようにあるけど、それらの情報を一枚の地図上でまとめて見ることができない。その不便をなんとかしよう、ということだった。

“Recceの開発は情報を発見するという課題だ”、と彼は要約して言う。あまりよく知らない町でおいしいアイスクリームを食べたいとか、そんなニーズのために、いろんな位置対応アプリを次々と立ち上げてみた経験のある人は、彼の言うことをすぐに理解できるだろう。情報量は多いけど古い情報ばかりだったり、ユーザのリビューはあるけど数年前のが多い、とか。逆に、情報やリビューは新しいが情報の量が少ない、案内地図がない、などなど。列車やバスの時間を知りたいなど、もっとシリアスな目的になると、情報の古さや少なさは致命的な欠陥だ。そしてRecceの目的は、場所に関する最新の情報をすべてまとめて見せることだ。Recceの上では、そこでできることや提供されているサービスがすべて分かり、それらの情報を今後のためにブックマークしたり、道順を見つけたり、情報をほかの人と共有したりできる。

情報はつねにリアルタイムだが、オフラインの使い方もできる。その場合は最新のアップデートがユーザのタブレットやスマートフォンに保存される。そしてそれが、何分前のアップデートであるか簡単に分かるから、交通機関や映画の上映など、時間的制約のある情報を誤解することもない。

Recceの3D鳥瞰地図は、指でズームイン/アウトでき、またビルの群が視界の邪魔だと思ったら、それらを折りたためる。そういう便利で楽しい機能は、当初からゲームのプラットホームを意識しているからこそ、導入できたものなのだ。

またRecceから直接、TwitterやFacebookなどのアップデートができるわけだから、それは単に既存のデータをマイニングするだけの用途ではなく、ユーザによる情報ジェネレータ(情報生成システム)でもある。Twitterはすでに広告のプッシュをやっているが、Recceからのツイートはつねに位置対応だから、Twitterを利用する広告主にとっては、特定の位置をねらった広告という広告出稿の新兵器を、Recceで得ることができるのだ。

Recceは完全に無料のアプリだから、当然広告を収入源にするつもりだ。その広告は、地図上の特定の位置に対するバッジとかプロモーションの形をとるだろう。たとえばStarbucksなんか、町のあちこちにバッジを置くだろうね。同社はすでに、そういう広告の打ち方について、大手企業数社に売り込みをかけている。ただしLiebenbergによれば、それは同社の主たる目標ではなく、目標はあくまでもマップとユーザベースの構築、それによりRecceを、より充実した生活の場にしていくことだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))