Microsoft、 Office 2013プレビュー版を公開―サブスクリプション・モデルを導入してクラウド・サービス化を目指す

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Microsoftは先ほどのプレスカンファレンスでOfficeスイートのプレビュー・バージョンを発表した〔日本語〕。Microsoftのソフトウェア販売モデルはこのバージョンから大きく変わることになる。新Officeはオフライン版とともにさまざまなオンライン版が提供される。すでに公然の秘密となっているが、WindowsRTをサポートするタブレット版も用意されている。

簡単にいえば、現在AdobeがCreative Cloudで採用しているようなビジネス・モデルへの転換が図られている。Office 365は現在は単なるオンライン・アプリケーションのグループにすぎないが、これがサブスクリプション・サービスに進化し、Office365ユーザーはインターネットに接続したすべてのWindows 7またはWindows 8マシンにOfficeをストリーミングして利用できる。ただしMicrosoftはOfficeソフトウェアについて、現行の無期限にライセンスされるパッケージ販売も継続する。

しかしMicrosoftが今後のOffice戦略の力点をサブスクリプション・モデルによるOffice 365に置いていることは明らかだ。MicrosoftのCEO、スティーブ・バルマーは今日のカンファレンスで新バージョンをOffice as a Serviceだと述べた。

具体的にはOffice 365のサブスクリプション・モデルは4種類に分かれる(料金については明らかにされなかった)。

  • Office 365 Home Premium: 最大5台までのPCで利用可能。20 GBのSkyDriveストレージ、ストリーミング版のWord、PowerPoint、Excel、Outlook、OneNote、Access、Publisherの各アプリが利用できる。面白いのは、この契約には毎月60分のSkypeクレジットがついてくる点だ。
  • Office 365 Small Business Premium: 従業員(ユザー・アカウント)を最大10人まで設定できる。Word、PowerPoint、Excel、Outlook、OneNote、Access、Publisher、InfoPath、Lync。各ユーザーはOfficeを5台のPCにインストールできる。
  • Office 365 ProPlus: 従業員(ユーザー・アカウント)を最大25人人まで設定できる。各ユーザーは5台のPCにインストールできる。利用できるアプリはSmall Business版と同じ。
  • Office 365 Enterprise: ProPlusの内容に加えて、Exchange Onlineが加わる。またクラウド・メールをユーザー企業が完全に管理し、秘密を保全する法的権限が与えられる。

Microsoftはサブスクリプション・モデルの大きなメリットは、「リボン・ツールバーのレイアウトやスタイルを含めてあらゆるユーザー設定がユーザーごとにどのコンピュータでも利用できることだ」と述べた。新しいマシンであってもひとたびログインすればユーザーのそれまでにカスタマイズに即座に自動的に同期する。またサブスクリプション版はプログラムのアップデートが自動的に行われるためユーザー(システム管理者も含めて)はユメンテナンスの手間が大幅に省ける。.

OfficeアプリがどんなWindowsパソコンにでもストリーミングできるため、“インターネットに接続してさえいれば、Officeon Demand”機能もあらゆるWindows 7、8マシンで利用可能だ。またアプリを閉じればすべての内容はローカルのマシンから削除される。

伝統的なデスクトップ版では、プレスリリースですでに言及されているOffice Professional Plus 2013以外にどんなバージョンが提供されるのかまだ明らかにされていない。パッケージ(あるいは無期限ライセンスのダウンロード)で提供されるOfficeは現在3種類ある(Professional、Home &Business、Home & Student)。 次期バージョンも同様のラインアップになるのではないかと思う。

Microsoftはもちろん次期版でもExchange、Project、Lyncを始め複数のサーバ向けOfficeアプリを用意している。これらはOffice365 for businessの一部、あるいはユーザーのローカル・サーバ向け、あるいはそれらの組み合わせのいずれでも作動する。

Microsoftの広報担当者によると、現在SkyDrive/Live.comを通じてWindows Liveのユーザーに提供されている無料のOfficeウェブ・アプリは今後も継続されるという。

Mac版Officeは?

MicrosoftはOffice 365が正式リリースされるときにはOffice for Macが含まれると約束した。Office Mac版はこれまでもWindows版とは別個のチームで開発され、ルック&フィールもリリース時期も常に多少異なっていた。今回MicrosoftはMac版とWindows版の関係をもっと密接化しようと図っているようだ。しかしMac版については現在スクリーンショットも含めて一切情報が公開されていない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+