ありとあらゆるAPIのワンストップショッピングサイトMashapeがやっと一般公開へ

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Microsoftのオープンソース志向がまた一歩前進, 今度はEntity Frameworkを

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Augusto Marietti、Marco Palladino、Mike Zoncaの3名が2010年の11月に作ったMashapeは、APIなら何でもあるという、APIの総合百貨店を志向していた。彼らは、デベロッパたちの日常コミュニケーションの中でAPIがこれからとても重要な話題になる、と考えた。同社のその後の歩みは平坦ではなかったが、昨年9月にはNEA、Charles River Ventures、Jeff Bezos、Eric SchmidtのInnovation Endeavorsらから160万ドルを調達した。

Mashapeはこれまでずっと非公開ベータで、そのモデルをテストするとともに、Mariettiによれば“サプライサイドの充実”に努めていた。そして今日(米国時間7/30)やっと同社は、カーテンを取り払って正式の一般公開にこぎ着けた。機能も、そしてAPIの在庫も、一新されている。

Githubは最近、Andreessen Horowitzから1億ドルを調達して世間をあっと言わせたが、Mashapeはコードの共有、出品、売買と多芸なサイトで、プログラマのためのソーシャルネットワークの性格も持ちながら、大きな資金調達ラウンドはまだ経験していない。ゆっくり着実に進み、プログラマたちにとって欠かせない存在になってから本格的な調達をしたい、という考え方だ。マーケットとしても、また成長の仕方としてもGitHubを参考にしているが、Mariettiによれば、GitHubはコードのオープンソースな組み立てライン、そしてMashapeはAPIのための組み立てラインだそうだ。

Mashapeの一般公開が遅かったことも、GitHubと関係がある。Mariettiは曰く:

みんなに公開する前に臨界質量に達したかった。マーケットプレースというものは、いつも鶏と卵問題と戦わなければならないから、絶対にやってはならないのは、十分な供給がない時点でオープンすることだ。だから、コミュニティの層が十分に厚くなり、インフラストラクチャが安定するまで待ったのだ。

供給(サプライ)の充実という点では、1年前のMashapeは10日に2つ、新しいAPIが加わるという状態だったが、今では前年比成長率が300%、1日に2つの新APIが加わっている。また、国際化して中国やメキシコにもAPIのプロバイダがあり、同社の450あまりのAPIに対し週に数百万回の呼び出しがある。

なお、重要なのは、MashapeがAPIの管理サービス*を志向していないことだ。ツールの会社になるつもりもない。同社の力点はあくまでも、マーケットにある。すなわち、APIの配布/流通、収益化、それに発見が容易な場所であること。そして長期的にはAPIの“センター”になり、サービスとデータの統一的なブローカーになることを目指している。〔*: 関連記事。〕

だからビジネスとしてのMashapeには、GitHub同様、パブリックな面とプライベートな面がある。Mashapeの利用は、そこでお金を稼ごうとしないかぎり無料だ。APIを載せるのも、使用するのも、無料である。しかしAPIのプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金をしようとすると、だいたい売上の6〜30%を払わなければならない。そしてその料金収入は、今では毎月40%伸びている、とMashapeのCEOであるMariettiは言っている。

APIプロバイダにMashapeが請求システムを提供するのは、そのAPIが顧客のためのカスタムプランを伴っていたり、特定のオブジェクト(SMS、MB、電話起呼、データポイント)や自動生成のドキュメンテーションやクライアントライブラリに関して課金ができる場合だ。一方APIのユーザにとってMashapeは、複数のAPIをそこ一箇所で見つけられる場所だ。有料会員制のAPIに対してはクレジットカードが使え、また自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析できる。

CEOは話をこう続ける:

APIのマーケットプレースをスケールアップすることは、ビジネスとしても技術的課題としても非常に難しい。技術的に言うと、APIの世界はジャングルだ。フォーマットも認証もそれぞ違うし、RESTは標準化されてすらいない。みんな、自分独自の解釈でそれを使っている。しかも、APIは変わるし、使えなくなるし、信頼を失う。うちはAPIを軸として信頼できるコミュニティを作ろうとしているから、問題が起きたらコミュニティがそれを通知しデベロッパによる対策を助ける。マーケットプレースは、どんなものでも、信用と信頼がいちばん重要だ。うちはAPI産業の信頼性向上に、全力を注いでいる。”

Mashapeが現場でどれだけ便利かという例として同社は、最近Facebookが買収してすぐに閉鎖したFace.comを挙げる。多くのデベロッパが困惑し、途方に暮れた。するとLambda LabsがFace.comの代替APIを作りMashapeからFaceという名前で提供を開始した。ほんの数日で、数百名のデベロッパが、それに殺到した。それがまさに、APIの威力だ。

APIプロバイダが自慢のAPIを容易にホストでき、またデベロッパは迅速にそれらを利用できる。その意味でMashapeはAPIのGitHubだと自負している。またそれだけでなくMashapeは、大小を問わずAPIプロバイダたちの収益性を助ける。もちろんそれは、Mashape自身の収益源にもなる。

では最後におまけとして、Fred Wilsonのブログ記事“Mobile Is Where The Growth Is”の上での、WilsonとMariettの対話を見ていただこう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))