Facebookはモバイルを急げ。1億人がモバイルだけでアクセスしている。3月から23%増

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今日提出されたFacebookの10-Q SEC書類には新しい統計データが満載だ。6月には1.02億人が、Facebookをモバイルだけから利用した。3月の8300万人から23%の大幅増だ。5.43億人いる月間モバイルユーザーの18.7%が、デスクトップサイトを訪問すらしていないのだ。これは、もしFacebookが来年中にモバイル広告の売上を増やせなければ、今日6.2%下げて21.71ドルになった同社の 株価のように、売上も急落することを意味している。

これも深刻な新データとして、Facebookのユーザー数は昨年米国でわずか10%増の1.68億人だった。一方全世界の平均は29%増だった。

Facebookの収支報告書の詳細バージョンとも言える今日の10-Qには、明るい話題もあった。Facebookはわずか2400万ドルで、TagtileGlanceeLightbox、およびKarmaを買収した。

これもプラス要因なのは、Facebookのブラジルでの月間ユーザー数は今年146%増の5400万人となり、インドも84%増で5900万人だった。これは、重要な新興市場では依然として伸び率が高いことを示している。残念ながらこれらのユーザーは収益化できていない。

Facebookが広告費を高く設定している米国では、インターネットユーザーの最後の8000万人を入会させ維持することに苦労しているようだ。最近12ヶ月でわずか1500万人しかユーザーを増やしていない。

しかし何よりも厄介な問題は、ますます多くのユーザーが、より多くの広告を載せられるコンピューター上のFacebookを捨てつつあることだ。代わりに彼らはスマートフォンとタブレットでアクセスするようになり、そこには時折スポンサー記事広告を出せるだけだ。

10-Qにはこう書かれている。「2012年第2四半期中、パソコンを使用するDAU(日間アクティブユーザー数)はほぼ横ばいであり、米国、ヨーロッパなどの主要市場では若干下がっている一方、モバイルDAUは増加した」。そして複数の調査によると、両方のインターフェースを使っているアメリカ人はモバイルで過ごす時間の方が長い

Facebookは2月末から、ついにモバイルにも広告を表示し始めたが、5カ月後になってもユーザーは、スポンサー記事広告を時折見るだけだ。こうしたソーシャル広告はFacebookのデスクトップ広告の13倍ものクリック率を得ることが可能であり、スポンサー記事広告全体では1日当たり100万ドルの広告収入をもたらしている。モバイルだけで50万ドルだ。しかし未だにセッションあたりの広告数は少ない。FacebookのCFO、David Ebersmanが、同社初の業績報告会見でこう説明した。「われわれはニュースフィード中のスポンサー記事広告の割合に関して非常に慎重だ。なぜならそれがユーダー体験で重要な核をなす部分だからである」

何年も前からFacebookはサイト上の広告の存在感を最小限にしようと努力してきた。しかしあれは時代が違った。デスクトップユーザーが中心の非公開企業で、サイドバーにはいくらでも広告を貼る場所があった。しかし、今はモバイル広告売上で会社を支える必要があるという事実に直面しなければならず、それはどこにでも広告を出さなければならないことを意味している。

追記:よく考えてみると、Facebookがモバイル広告だけで十分な売上を立てられるかどうかは疑問だ。フィード中に大量の広告をいれなければならなくなり、それはFacebookが何年もかけて構築してきたユーザー体験を崩壊させ、ユーザーの訪問頻度を下げる原因になる。Facebookは5月に買収した、ギフトサービスのスタートアップ、Karmaのアイディアを具現化する方法を見つけ出し、あるいはモバイル支払いなど、他のモバイル収益源にも参入する必要があるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi)