“AWSこけたらみなこける”の打開策としてAppFogとRackspaceがマルチクラウドPaaSを準備

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Amazon Web Servicesが2011年4月と2012年6月にダウンしたとき、多くのユーザが困り果てた。理屈としては、アプリケーションをAWSの別のリージョンや、あるいはまったく別のクラウドプロバイダに移せばいいのだが、それはけっこうたいへんな作業になる。たとえばAWSのリージョンは、それぞれサポートしている機能が少しずつ違ったりする。

しかし実際のところ、ダウンタイムのない完全無欠なクラウドプロバイダは存在しない。それどころか多くの場合、自分の会社のオンプレミスのアプリケーションよりはダウンタイムが少ないだろう。しかし、復旧をのんびり待てないアプリケーションを抱えている人は、ダウンタイムには環境を即座に自動的にスイッチするようなクラウドアーキテクチャを選ばなければならない。そこで今日AppFogとRackspaceはパートナーシップを発表し、そういうスイッチを簡単にできるようにした。ただし供用開始の日程は発表されていないから、それは少なくとも現状ではベーパーウェア(vaporware)だ。

AppFogはHerokuやGoogle App Engineのようなプラットホームクラウド(PaaS)で、いくつかのプログラミング言語とフレームワークをサポートしている。使っているPaaSソフトは、VMwareが昨年オープンソース化したCloud Foundryだ。これまでAppFogはAWSのインフラの上でしか使えなかったが、CEOのLucas Carlsonはかなり前から、複数のクラウド間をワンクリックで移動できるようにする、と約束していた。今日(米国時間8/1)AppFogが発表したのは、同社のサービスをRackspaceのCloud Tools Marketplaceからも利用できるという新展開だ。このような事態は、ぼくが先日書いた‘PaaSのマーケットプレース’の実現に近いものだ。

複数のクラウド間でアプリケーションをシームレスに移動するなんて、そう簡単にできることではない。でもそれが実現したら、PaaSのキラーアプリになるだろう。今なら多くのデベロッパが、“そんな構成なら全部自分でやるよ”と言うかもしれない。でもAppFogが異例なわけではない。PaaS市場は次第に混み合ってきている。たとえば先週は、やはりCloud Foundryを使って.NETをサポートするUhuruがベータでロンチした。クロスクラウド(cross-cloud, 複数のクラウドにまたがる)展開をサポートするPaaSプロバイダは、今後増えてくるだろう。

そして少なくとも望まれるのは、こういう動きにプレッシャーを感じたAWSが、ほかのリージョンへのフェイルオーバーをもっと簡単にできるように、してくれることだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))