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火星探査ロボットCuriosityの着陸成功でNASAがソーシャル・メディアで脚光―モヒカン・ヘアのフライトディレクターもスターに

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10億ドルよりクールなものは何? 10億ユーザーだ

Screen shot 2012-08-06 at 4.16.14 AM

At 太平洋時間で日曜日の午後10:32、ミニ・クーパー車のサイズのNASAのロボット探査機キュリオシティーが火星のゲイル・クレーターの赤い砂の上に無事着陸した。

NASAこれまでプロジェクトに支持を得るために苦闘してきた。資金繰り苦しむNASAにとって、キュリオシティーの成功は今後の各種プロジェクトの継続のために死活的な重要性があった。

昨夜のキュリオシティーの着陸でNASAにも望みが復活してきた。昨夜 #fundNASA(NASAに資金を提供しよう)というハッシュタグがTwitterで驚くほど広がりを見せたことでNASAはクラウド・ファンディングの可能性さえ検討し始めるかもしれない。多くの人々が「NASAが興味あるプロジェクトのためにKickstarterページを開いたら喜んで寄付する」とツイートした。われわれのIngrid Lunden(や他のTwitterユーザー)が指摘するとおり、大ロンドン市がオリンピックにつぎ込んだ予算はキュリオシティーを火星に送り込む費用の5倍もあった。

それはともかく、NASAの科学者たちはTwitterとFacebookの時代に公衆に広く情報を提供する方法について十分な研究を積んだようだ。NASAはカリフォルニ州パサデナのカリフォルニア工科大学のJPL(ジェット推進研究所)の管制室から着陸の模様をUstreamで完全ライブ中継した。またキュリオシティー自身も着陸の15分前から@MarsCuriositというアカウントからツイートを始めた。キュリオシティー(実際はもちろんNASAのギークの誰かだが)は早くも「写真がないと起きていなかったことになっちゃうからね!」という名文句とともに火星からの初めての写真(右に掲載)を公開して72万人以上のフォロワーを集めている。

それに加えてキュリオシティーのフライト・ディレクター、Bobak Ferdowsiは昨夜の着陸の中継でいちやくインターネットのスターになった。BobakのTwitterフォロワーは中継が始まる前は200にすぎなかったのに、その夜が明けると1万4000になっていた。彼のモヒカン・ヘアスタイルはすでにインターネットの最新のミームになっている。

しかしなんといってもその晩のハイライトは着陸が成功した瞬間の管制室から中継だった。これほど大勢のギークがこれほどの喜びにひたったのはAppleのキーノート以来のことだったかもしれない。

Appleといえば、ファンがすぐにTwitterで指摘したように管制室のNASAの科学者たちのほとんどはMacBook Proを使っていた。このうえないPRになったに違いない。

逆にEran Savirの指摘でハイテクの権化と思われているNASAにして、ずいぶん古臭いテクノロジーを使っているらしいことが発見された。奥のスクリーンに小さく映っているのは…WindowsXPではないか?!

管制室では科学者が何百億ドルの探査機を操縦する合間にFacebookのアップデートをチェックする場面もみられた。

さて着陸成功のお祭り騒ぎもようやく一段落した。キュリオシティーの高精細度カラー・カメラその他の搭載機器が使用可能になるまでにあと1週間ほどかかるということだ。その後、いよいよ2年以上にわたる探査任務が開始される。

キュリオシティーとMSL(Mars Science Laboratory)プロジェクトの詳しい情報はこちら

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+