欧米のスマートフォン市場でSamsung独走、EUではシェア45%に―Appleは英米でシェア伸ばす(Kantar調べ)

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前四半期のスマートフォンの販売状況についてわれわれはStrategy AnalyticsIDCCanalysなどのレポートを紹介してきた(要約:Androidが依然トップ、Samsungが最大の受益者)。

今日(米国時間8/6)、世界最大の広告代理店WPP傘下の市場調査会社、Kantar Worldpanel ComTechが欧米のスマートフォン市場に関する月例調査の結果を発表した。これによれば、Samsungの圧倒的な地位とAppleが来月リリース予定の新iPhoneで市場を驚嘆させる必要性が改めて確認された。

Kantarは毎月数百万人の消費者から聞き取り調査を行なっている(EUだけで100万人という)。これによるとSamsungは5月に発表したGalaxy S3の大ヒットと低価格を武器に現在ヨーロッパで最大のシェアを得ている。7月8日で終わる四半期において、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペインの主要5市場でSamsungは全スマートフォン販売数の45%を占めている。

これに対して最大のライバル、Appleの同じ地域でのシェアは16%にとどまった。KantarのアナリストDominic Sunneboは私の取材に対して「アメリカとイギリスを除くすべての調査地域でAppleのシェアは減少している」と述べた。

ヨーロッパの主要5市場でのAndroidのシェアは66%となり、昨年同時期の43%から大きく増加した。オーストラリアでもAndroidは全スマートフォン販売台数の60.5%を占めた。ただしアメリカでのシェアは51%強にとどまった。

「興味ある事実は、アメリカではiPhoneとAndroid携帯の間にほとんど価格差がないのに対してAppleはヨーロッパ市場では依然としてプレミア価格をつけていることだ」とSunneboは説明する。つまりアメリカでは消費者はそれぞれの好みによって機種を選べるが、ヨーロッパでは価格が大きな要素になっている。景気後退の状況が続くヨーロッパではこれがAndroidに有利に働く結果となったのだろう。

一方アメリカ市場ではAppleのシェアは9.5ポイントもアップしてこの時期全販売台数の38.2%を占めた。イギリスではそれほどの伸びではなかったが2ポイント、シェアを伸ばして22.9%に達した。

またKantarは多くの消費者が次世代iPhoneの発表までスマートフォンを買い控えていると指摘した。 「iPhoneの購入後18ヶ月以上経過したのにまだ新モデルに買い換えていない消費者の割合がこの四半期ではっきり増加していることをわれわれのデータは示している。現在のiPhone所有者はiPhone 5の発表までアップグレードを延期しているものと見られる」とSunneboは書いている。

他のブランド: Appleの減速が新製品のリリースを目前にした買い控えによるものと見られるのに対してRIMの凋落は長期的なものとなっている。フランスではシェアの低下を食い止めたものの、シェア自体は9.2%にすぎない。以前はRIMの輝かしきトップ・マーケットだったアメリカでのシェアは今やわずか3.7%だ。これは痛い。シェアが2桁にとどいた市場はイギリスだけで、かろうじて10.9%を記録した。しかしこれも前年同期から比べると半減している。

「Windows Phoneの状態はiPhoneの現状に似ている」とKantarは分析している。つまりWindows Phone 8のリリース待ちだ。もちろんiPhoneの場合とは比べ物にならないほど規模は小さい。Windows Phoneが5%以上のシェアを獲得した主要マーケットは一つもない。

詳細な数字は下の表を参照。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+