Facebook、モバイルに初めて「非ソーシャル」広告を導入―アプリの広告をニュースフィードに表示開始

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Facebook mobile ads

これまでFacebookのモバイル広告はすべてユーザーないしユーザーの友だちの行為によって起動されるものだった。しかし今日(米国時間8/7)、Facebookは新しい「非ソーシャル」広告のテストを開始した。アプリのデベロッパーはユーザーのタイムラインにアプリの広告を表示できるようになった。この広告をクリックするとAndroidのプレイまたはiOSのApp Storeのアプリ購入ページが開く。

広告料金はクリック単価で計算される(インストール数ではない)。ただしわれわれの取材に対してFacebookは将来は広告によってアプリが現実にインストールされた数をベースにすることも考えていると語った。当面は少数のデベロッパーを対象にした限定的なベータ・テストだとしている。

伝統的な「非ソーシャル」のモバイル・ニュースフィード広告の表示に踏み切ったことで株主は満足するかもしれないが、Facebookは非常に注意を要する分野に足を踏み入れたことになる。こうした広告がニュースフィードに数多く溢れるようだとユーザーはスマートフォンをポケットに仕舞いこむようになりかねない。

Facebookのモバイル・アプリ広告は通常のニュースフィードに混じって、Try These Games&(このゲームを試してみよう)というパネルに表示される。 パネルにはゲームのタイトル、サムネール画像、インストールしている友だちの人数が数種類(下の例では3種類)表示される。

Facebookのモバイル・アプリ広告の表示回数、クリック回数、購入金額などはすべてダッシュボードから一覧できる。 表示対象ユーザーの属性やデバイスの種類も自由に選択が可能だ。従来のスポンサー広告ではアプリの既存のユーザーの友人だけにしかリーチできなかったから、アプリの広告の場合は自由度が増すことを意味する。

これによって既存のユーザーベースがない新規アプリのデベロッパーもゲームやアプリのプロモーションが効果的に行えるようになったわけだ。デベロッパーの支払う広告費の大きな部分を占めている新ゲームのローンチ・プロモーションに大いに利用されることになりあそうだ。

たとえばiOS向けのみの女性むけファッション・ゲームがあったとすると、「デバイスはiOS、ユーザー属性は女性、16歳から45歳、ロサンゼル居住」などという絞り込みが可能になる。

Facebookがスポンサー広告をモバイル版ニュースフィードに導入したとき、当初は1ユーザー当たり1日1本に限定していた。その後の調査の結果、モバイル・ニュースフィード広告は事前に心配されたほどは邪魔にならないと判明して本数が増やされた。先週、TechCrunchが主催したFacebook Ecosystem CrunchUp カンファレンスでFacebookの広告エンジニアリング担当ディレクターのGreg Badrosは「スポンサー広告はそれらをクリックするユーザーに対しては表示数が増やされる、モバイル・ニュースフィード広告の場合も同様だ」と語った。

私がざっと調査したところでは、Facebookはモバイル・ニュースフィードの記事125本に1本程度の割合で広告を表示している。個人的な感想だが、ユーザーはこの3倍程度までの広告には反感を抱かないだろうと思う。モバイル・ニュースフィード広告はまだ限定ベータ・テスト中なのでユーザーの反応を見極めるにはまだ時間がかかるだろう。.

しかし、理念的にみれば、今回のFacebookの決定はビジネス戦略上興味深い。とうとうFacebookもソーシャル・グラフの力だけだけでなく、ターゲティング広告の有効性を広告主にアピールする必要を感じ始めたようだ。.

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+