comScoreレポート:Kindle Fireの利用者には女性が多く、タブレット利用者の満足度は総じて高い(iPadが最高点)

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Kindle Fireタブレット市場の成長はまだまだ始まったばかりと言えるかもしれない。急成長を遂げてはいるが、アメリカ国内における2013年のタブレット所有率は47%と予測されており、まだまだ成長の余地を残す。そうした段階ではあるのだが、comScoreによればある程度の消費者行動パターンというのが出来上がりつつあるのだという。アメリカ国内6000名のタブレット所有者を対象にした調査によると、男性に人気のiPadと異なり、Kindle Fireは女性のオーナーが多いのだそうだ。また、満足度の高さではAppleのiPadの人気が高い。但し、iPad、Android、およびKindle Fireの満足度はなかなかの僅差であるようだ。さらにいずれのタブレット端末についても、スマートフォンの満足度より高いという結果が出ている。

また購入時に意識することを問うと、どこのタブレットなのかというのは機能および価格の次に考慮されるものだとのこと。タブレット購入時、価格と、どういったアプリケーションが使えるのかということが一番の興味の対象であるようだ。

個別に詳しく見ていってみよう。Amazonタブレットオーナーの女性比率は56.6%だとcomScoreは伝えている。iPad、Android、そしてAmazonで比較したとき、もっとも男女差が大きいのがAmazonのタブレットなのだそうだ。理由については言及されていないが、「Amazon」製であることに理由があるのかもしれない。Amazonは世界でもっとも人気の読書およびショッピングサイトであり、こうしたサイトには女性の方が興味を持つということもあるのかもしれない。従来のKindleでもやはり同様の傾向があったのだ。ちなみに、Amazonも意識してかどうかわからないが、Kindle Fireのプロモーション写真には女性の「手」を使っている(上に掲載した写真だ)。

ところでiPadは男性所有者が52.9%と優勢となっている。Androidタブレットに関しては男女ほぼ同数という結果が出ている。全体でみれば、結局タブレットは男女ともども同じ程度の割合で利用しているということになる。スマートフォンはどうかと言えば、女性よりも男性の方が少々多くなっている現状だ。割合で示せば51.9%と48.1%ということになる。

年齢についてはどうか。メーカーを問わず、25歳から34歳という層がタブレットないしスマートフォンの所有率がもっとも高くなっている。それに続くのが35歳から44歳という層だ。高価なデバイスを購入するのに十分な収入があり、それ以上の年齢層よりもデジタルに対する慣れもあって、かつ若い利用者よりも自分の時間というものをもっている。そうした意味で、携帯デバイスの普及年齢については妥当なところと判断できよう。ちなみにこれも当然と言えるのかもしれないが、タブレットおよびスマートフォンを所有する率が高い収入層は10万ドル以上という層になっている。

ひとつ興味深いのは、価格を199ドルとおさえたAmazon Kindleであっても、やはり購入するのはほとんどが高収入層であるらしいことだ。低所得者層にとっては、このAmazonの199ドルという値段でも高価に過ぎ、あるいはそもそもタブレットというのは特定の社会経済的階層に向けた製品であるということなのかもしれない。もちろん、その両方であるという可能性もあるだろう。

購入の際の検討事項としては、全体的に見てみると利用できるアプリケーションと価格というのがともに重要視されているということが、今回の調査ではわかった(アプリケーションというのはウェブの代替物であると主張する人には耳の痛いところだろう)。但し、購入デバイスによって若干の違いも見られる。たとえば高額ではあるがアプリケーション数の多いAppleデバイスの場合、やはりAndroidタブレットやKindle Fireを選ぶ人に比べて、利用可能アプリケーション数を重要視する人が多い。もしAppleが低価格で従来のアプリケーションがすべて使えるタブレットなどを出せば、他のタブレットメーカーを圧倒するということになるのかもしれない。

ところで、タブレットの選択を考える際、製造ブランドないし利用OSというのが2番目の考慮ポイントとなっている。消費者が「OS」などを気にするのも妙な感じだが、結局のところ、まだアーリーアダプターたちのものであるということを示していると言えるのかもしれない。ちなみに音楽やビデオ関連の機能やソーシャルネットワーク機能というのは、購入の意思決定時にはさほど重要視されていないようだ。

最後に満足度について言及しておこう。現在のところ、最も名高いタブレットと言えばAppleのiPadということになる。そしてこのデバイスの満足度ももっとも高いスコアを記録している。但し、各社のタブレット間でマーケットシェアほどの差は見られないのが現状だ。たとえば10点満点でAppleは8.8ポイントということになっている。しかしKindle Fireも僅差の8.7を記録しているのだ。Androidタブレット総合(Kindle Fireを除く)で記録した8.2ポイントというのが最も低い値ということになるが、これは多数の機種をまとめたものなので、評価は難しいところだ。ちなみにスマートフォンも全体としての満足度を見ると8.1ポイントということになっている。

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(翻訳:Maeda, H)