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Gridは会社のオフィスを脱走して現代モバイル生活のツールになったスプレッドシート

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世の中の一般的な認識としては、タブレットはコンテンツを消費するためにはグレートであるが、コンテンツを作るためには使えない、と思われている。でも、それをJosh Leongに言ったら彼は怒るだろう。彼がY Combinatorの援助のもとに始めたGridは、タブレットはスプレッドシートのためのグレートな場所である、という信念に支えられている。それどころかLeongは今週初めにぼくに向かって、iPhoneやiPadのようなモバイル製品の、タッチインタフェイス、さまざまなツール、そしてセンサー類、これらを軸としてスプレッドシートを再発明したい、と言った。彼が想定するメインのユーザは、Excelのパワーユーザではなく、スマホやタブレットなどを日常使うそこらのふつうの人たちである。

iPhoneとiPad用のGridは今日(米国時間8/8)ベータでロンチするが、招待登録はここで行う。ベータだから、まだない機能もあるが、Gridのコラボレーションツールはすでに使えるし、彼らが”Maestro”と名付けた精妙なユーザインタフェイスも体験できる。

ExcelからGridへ

Leongが、つまりGridのCEOでデザイナーが、スプレッドシートに関心を持ち、それが世の中でどんな使われ方をしているかよく知っているのも、実は当然なのだ。なにしろ彼は、Microsoftから今度出るExcel 2013のデザイナーだったのだ。Leong曰く、Excelのようなスプレッドシートを何にでも使う人が多い。自分の投資先の記録に使う人もいれば、結婚のプランに使う人もいる。Excelのツールはしかし、自分でVBAのスクリプトを書いたり、大量のスプレッドシートをお手玉するようなパワーユーザ向けだ。でも実際にはいろんなことに使われているという事実は、Leongによれば、スプレッドシートの最初のアイデアがもっと柔軟なものであった証拠だ。

とくにモバイル製品の上では、スプレッドシートは数字以外のありとあらゆる目的で使われるだろう。今ではモバイル製品を使って位置データにアクセスしたり、写真や映画を載せたり、電話やFacebookなどのコンタクト情報にほんの数クリックでアクセスしたりしている。だからGridの主張によると、“こういうものをすべて分かりやすく整理しておく方法が必要”なはずだ。たとえばコンタクト情報をGridに載せると、スプレッドシートが“人間のタイル”のようなものになり、結婚披露宴の招待の手配なんかがとってもやりやすくなるだろう。位置データを載せれば、地図とその注記を表みたいに簡単に整理できる…Gridではセル内に絵を置けるのだ。また多人数のプロジェクトにおける、人の出入りの管理もリアルタイムでできる。

実は今のGridには、スプレッドシートに必ずあるはずの計算機能がないのだ。次のバージョンには必ずある、と言っているけど。

計算はなくても、Gridのデザインはスプレッドシートとは思えないほどヴィジュアルだ。下のビデオをみると、それがよく分かるだろう:

とくに優れているのが、GridのMaestro UIにおける入力系だ(“Gridに何かを入れるための最良の方法”、と彼らは言う)。セルにタッチして左へスワイプすると入力オプションが出る。右にスワイプすると、より高度な入力オプションが出る。Microsoftは今度のOfficeで放射状のメニューを提供するが、Leongの信ずるところによると、タッチしてスワイプするほうがデータとの密着性を失わないから、アプリと対話する方法としてより自然だ。またスケーラビリティも良く、複数のセルを同時にセレクトすることもできる。

以下のビデオは、Gridを実際に使っている様子だ:

Leongが語る、彼がGridに込めたビジョンとは、“ユーザがそれを使って作るものによって一層すばらしくなるアプリ”だ。今のバージョンにはまだごくベーシックな機能しかないが、新時代のスプレッドシート、そしてそれのモバイル製品上の姿に関する、彼らのビジョンはすでによく分かる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))