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ブックスキャンのアメリカ版書籍電子化サービス、1DollarScanがEvernote APIを利用してより便利に ― スキャンデータをEvernoteに保存

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Evernoteのアプリとソリューションを紹介するカンファレンスを明日(米国時間8/24)に控えて、書籍の自炊代行サービス、 1DollarScanがEvernoteのAPIを利用した新アプリを発表した。

サードパーティーがEvernoteにこの種の機能を提供するのはこれが最初だ。1DollarScanは顧客から送られた本を断裁、スキャンした上でデータをクラウドに保存する。顧客はスキャンされた本をEvernoteのアプリをインストールしたすべてのデバイス(Mac、Windows、スマートフォン、タブレットなど)で読み、メモを書き込むことができる。

1DollarScanの中野浩司CEOは「われわれは書籍のデジタル・スキャン・サービスとして最初にEvernoteのようなメジャー・サービスと連携する機能を提供することに成功した。Evernoteとの連携はアメリカ市場におけるコンシューマ向けビジネス向け双方でわれわれのビジネスを成長させることを助けるものと期待する」というコメントを発表した。

1DollarScanという名前のとおり、このサービスでは100ページ分1ドルからスキャンを受け付ける。スキャンされた本や雑誌はリサイクル処分される。

1DollarScanはいわば出版ビジネスのロングテールをターゲットにしている。現在アメリカでは出版の主流はすでに電子化されているものの、既存の印刷出版物が膨大に存在する上、印刷出版市場も2011年に27.7億ドルとまだかなりの規模だ(Associationof American Publishers調べ)。

保管場所が大きな問題になる日本ではすでに自炊代行業が大きなビジネスになっている。1DollarScanは日本の大手自炊代行会社、ブックスキャンからノウハウなどの提供を受けて、そのアメリカ版を目指すスタートアップだ。

同社の高速、低コストのスキャン(出版物は断裁した上で連続スキャンし、その後リサイクル処分する)技術はわれわれも以前紹介済みだ。

今回のEvernote APIの利用の目的は主として個人ユーザー向けだが、この仕組みを利用した企業ドキュメントのクラウド化の道筋も考えられるだろう。同時にEvernote側も書籍のクラウド化以外に教育機関や図書館など所有コンテンツをデジタル化して広く利用させたいユーザーなどさまざまな分野への応用があり得る。Evernoteはやがてこの分野でGoogleのライバルになるかもしれない。

明日はEvernoteのデベロッパーを対象にした Trunkカンファレンスが開催される。EvernoteのAPIを利用した数多くの新しいアプリやサービスが登場するはずだ。

アップデート: Evernoteはこの記事に対してコメントを寄せた。それによると、1DollarScanのAPI利用は他の数多くのTrunckアプリのデベロッパーの場合と同様、1DollarScanの単独事業であり、Evernote側が援助し、あるいは関与したものではないことを明確化しておきたいということだ。また1DollarScanの今回の発表は今後のエンタープライズ分野への参入を示唆するものではない、という。

〔日本版アップデート:当初1dollarscanのCEOの氏名を「山野浩司」さんと表記しましたが「中野浩司」さんの誤記でした。失礼しました。またタイトルについてEvernoteから「EvernoteではTrunkアプリという表現は使っていない」というご指摘がありましたので、「APIを利用」と訂正しました。〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+