「セレンディピティ」ブームはどこへ行く? Roamz、iOS版新バージョンにてセレンディピティ重視路線を変更

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roamz_icon_logoソーシャルでローカルでモバイル(SOcial-LOcal-Mobile:SoLoMo)なRoamzがデビューしたとき、「セレンディピティ」という言葉に注目が集まっていた。利用者に、自分が求めていると意識もしていなかった新しく、かつ興味深いものを提示するという謳い文句だった。もちろんRoamzのみが使っていた言葉ではない。春のSXSWの頃まで、「猫も杓子も」セレンディピティに注目するという状況だった。

ただ、セレンディピティの担い手として注目されたRoamzに入ってくるデータは少々おかしなものだった。利用者は、外出するたびに「新たな発見」など求めてはいないということがわかってしまったのだ。「意識もしていない新たなもの」を求めるのではないらしい。ただ他の人びとの評価などを参考にしたいと考えているのだ。つまり「コーヒー」についての情報を求めているときには、近場にあるベストなコーヒーショップを紹介して欲しいと考えている。「コーヒーの後にアイスクリームを食べた人がこんなにいますよ」などという情報を欲しがっている人はほとんどいないらしい(RoamzのファウンダーであるJonathan BarouchによるSerendipity Isn’t A Use Caseという興味深い寄稿もあるのでご参照いただきたい)。

Roamzのセレンディピティ的機能が役立たずだというわけではない。とくに人気のスポットでは面白い機能だ。しかしRoamzは軸足を他に移すことにしたようだ。すなわち新しいRoamz(iOS版では2.5が出ています)では通知を受け取りたいカテゴリーを予め設定するようになっている。コーヒーに興味があればコーヒーマークをクリックし、アイスクリームにも興味があれば同様にアイスクリームアイコンの上をクリックすれば良い。そうすることで興味のある近隣スポットについての情報がいろいろと入ってくるようになるのだ。

また最新版では現在地の変更もできるようになった。たとえば今いる場所がSOMA(私がそこにいる)あたりで、これからLower Haightに向かうとしよう(私はその予定だ)。その場合は現在地をLower Haightに変更することで、これから出かける場所での行動予定を立てておくことができるようになった。また特定の場所をブックマークしておくこともできるようになった。ブックマークしておけば、次回近くにいったときには、そのレストランないしバーなどについての情報を受け取ることができるようになる。

また新しい版のRoamzではログインも簡略化されている。以前は使い始める前にFacebookと連携させる必要があった。Roamzはこの点を改めた。アプリケーションをダウンロードして、何らソーシャルネットワークとの連携作業を行わなくてもアプリケーションが使えるようになった。

SoLoMoがどこにいくのか。今しばらくの注目は必要だろう。

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(翻訳:Maeda, H)