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個人経営の書店やレコード店の“味”と楽しさ–その復活を目指す新タイプeコマースreKiosk

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eブックとデジタル音楽は本や曲を消費する主な手段になりつつあるが、デジタルの場で成功している小売企業の数はまだとても少ないし、いずれも大きな企業的サイトだ。reKioskは、デジタル化の過程で失われてしまった“そこらの小さなお店で買い物をする”楽しい経験を、Web上に取り戻そうとする。つまりreKioskは、個人書店や個人経営のレコード店が、インディーのアーチストをお客に薦めたり、いろんな買い物のアドバイスをするというスタイルを、インターネット上に再現したいのだ。

reKioskのCEO Aziz Ishamには、デジタル出版の世界で仕事をした経験がある。しかし彼がそこで理解したのは、大きな小売サイトでインディーのアーチストをプロモートして利益を上げることは不可能である、という事実だ。“reKioskは、最初からインディーのデジタルメディアの販売とプロモーションを推進するために作られたサイトとしては初めてのサイトだ”、と彼は言う。

アーチストが自分の作品を自分のWebサイトで売る、というやり方もある。しかしそれには、露出量を稼げないという問題がある。したがってreKioskが挑戦しなければならなかったのは、インディーの作品を同じ一つのプラットホームに集めてなおかつ、大手出版社などの名前に依存せずに良い作品を世に出す方法を、見つけることだ。

しかしreKioskのやり方は、2010年までインディーミュージックだけを売っていたeMusicとは違う。reKioskが独特なのは、Ishamによれば、“デジタルのキオスク(小型店)がいくつもあって、それらが互いにソーシャルに接続してネットワークを作る。ネットワークは各キオスクの店主に彼らの売上の約25%を払う。誰の作品であるかは問わない”、というものだ。

言い換えるとreKioskのユーザは、自分の好きな、あるいは自分が見つけたインディーアーチストの本やアルバムを集めて、キオスクの店主になれる。店主以外の一般ユーザは、人気のあるキオスクに薦められた本を買ったり、店主の蘊蓄(うんちく)を聞いたり、お店を単純に見物したり、いちばん多くのキオスクにあるアルバムはどれか調べたりする。物販の物理的なトランザクションは一から十までサイトが担当し、キオスクの店主には売上の25%が入る。

reKioskは自己資金のみで立ち上がったが、その後Gilt Groupeの会長Susan LyneやPledgeMusicのCEO Benji Rogersからシード資金を得ている。

同社が期待するのは、より多くの露出を求めるインディーのアーチストと、彼/彼女らの早期発見者たちが、サイトに多く集まることだ。そして音楽通や本通である後者がキオスクの店主になり、買い物をする一般ユーザは店主の知識やセンスや人柄のファンになっていく。こうしてインターネット無き時代における楽しい買い物の場所だった、「名物店主のいる人気個人商店」というものの復活とそのネットワーク化を、reKioskは志向するのだ。

Ishamは言う、“毎週火曜日には、街角の小さな書店や個人経営のレコード店を訪ねるのが楽しみだった。そんなお店は今ではみんな、なくなってしまったけど、しかしネットの上にも本当は、味のある“個人”が、たくさん復活すべきなのだ”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))