TwitterのAPI変更、最初の犠牲者はTweetbot for Mac

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Tapbotsは、Tweetbot for Macのアルファ版の配布を中止することを自社ブログで発表した。Twitterがアプリのユーザー基盤をわずか10万人に制限したことによって、間接的ではあるが新APIルールの犠牲者が生まれた。このサードパーティーアプリは、現在Twitterの公式アプリよりも優れたユーザー体験を提供している。このため、これは議論を呼ぶ結果となりそうだ。

Tapbotsは、無料のアルファテスト期間中のユーザートークンを無駄にしないための回避策がないか問い合わせたが、Twitterは譲らなかった。

Twitter APIのバージョン1.1から、サードパーティーTwitterクライアントの開発者を監視するための物議を醸す新しいルールが導入された。現在ユーザー数の上限は10万人に抑えられている。それ以降は、自分のアプリの上限をTwitterが引き上げてくれることを祈るしかない。しかしその保証はない。

Tweetbot for MacはApple App Storeで有料アプリとして提供される予定だ。しかし、アルファ版はTapbotsのウェブサイトで無料ダウンロードとして配布されていた。これらのビルドは一定期間後に期限切れになる。多くのアプリケーション同様、アルファ版はたとえ使う予定がなくてもソフトウェアを試すよい方法である。

しかし、ユーザートークンは有効期限切れにはならず、ユーザーがTwitter設定画面へ行くことによってのみ無効にできる。ユーザーにとって何の目に見えるメリットもない面倒な作業である。このためこのデベロッパーは、有料顧客用のトークン数を確保するために、ウェブサイトからアルファ版を取り下げた。

開発は今も続行中だ。「是非はっきりさせておきたいが、Tweetbot for Macは近いうちに有料提供される。アルファ/ベータテストの公開部分を停止しただけだ」と、チームのプログラマー、Paul Haddadは語った。「続けられればよかったのだが、ルールを作るのは僕たちではないから、従うだけだ」。

この発表は、Twitterが施行したAPI変更による最初の帰結だ。デベロッパーは開発作業フローを適応させる必要がある。オープンソフトウェアの支持者、エリック・レイモンドによって広められた哲学「早めのリリース、しょっちゅうリリース」は、Twitterアプリ開発者たちにとって、従うことが難しくなりそうだ。

さらに心配なことに、Twitterはまったく妥協していない。つまり、同社はその新APIルールを文字通りに適用する構えだ。彼らは公式Twitter Macアプリを長い間更新していないにもかかわらず、Tweetbotの将来を気にしている様子はない。どうやらこれで、Twitterがユーザーを自社ウェブを通過させることによって広告を表示しやすく、Twitter Cards(Twitterの収益化戦略の中心となるらしい)への移行を促進し、異なるプラットフォーム間における体験全般をコントロールしたがっていることは明白になった。

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(翻訳:Nob Takahashi)