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開発者も成長の方向を楽しみにする「ソーシャル型(To-Do)リスト管理アプリケーション」のWell。iPhoneおよびウェブ上でサービス提供を開始

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創業者CEO諸君、まず自分をクビにせよ

wellソーシャルかつ協同的To-Doリストの作成管理サービスを行うWellがスタートした。携わっているのは元Digg、Blip.fm、およびRackspaceのエンジニアたちだ。サービスはiPhone版アプリケーションおよびウェブ版とモバイルウェブ版が用意されている。ちなみに、便宜上To-Doアプリケーションと分類しているが、元DiggのエンジニアでWellのCEOであるArin Sarkissianによると、このサービスの目的は従来型のTo-Doリストを提供することではないのだとのこと。それでアプリケーションの名前にTo-Doという語を含めていないのだとのことだ。Wellでは「読みたい本」、「見たい映画」、「好きなもの」、「嫌いなもの」、あるいは将来購入を考えているものの比較リストなどの「リポジトリ」として成長させたいと考えているようだ。

「なんでもリストにして登録してしまおう」というWellのやり方はなかなか面白いものだと思う。通常のチェックリストのように、指定日までのに完了するといった概念を持つ必要がない。サービスの提供を開始した本日のところは、従来型のTo-Doデータがたくさん集まってきているが、この「コミュニティ型」のサービスがどのように進んでいくかについては、Well側も興味深く見守っているところだ。

従来型To-Doと違うタイプのリストと言えば、たとえば「好きなボーリングボール」だとか、「嫌いなアプリケーション」なんてものもあった。あるいは「魅力的な人びと」というリストもある(本当はちょっと下品なタイトルが付けられている。特定の用語が含まれるリストを自動的にプライベート化するといったような考えは、Arinもその必要性を感じているようだ)。

Wellでリストを作るのは非常に簡単だ。現在のところはまだAPIの用意もなく、また外部サービスからコンテンツを引っ張ってくる機能もない。入力したテキスト情報に基づくエントリーを作成する機能があるだけだ。ただし、だからといってレイアウトなどのビジュアル面に魅力がないというわけではない。リストのそれぞれにはおしゃれなストックフォトデータベースから選んだ写真ないしカメラロールないしインスタグラムから選んだ写真を添付することができる。画面を見るとき、通常なら単なるアイテムの羅列に過ぎないTo-Doリストの中にビジュアルがあるというのは、なかなか楽しく感じるものだ。ここから通じてさらにいろいろなリストを作ってみようかなどと感じることにもなる。

ところでWellのうりのひとつは「ソーシャル」機能にある。Twitter風のモデルを採用しており、面白そうな人を検索してフォローしたり、お互いのリストに提案を投稿することもできる。「ニューヨークへの旅行」というリストがあるとしよう。ここにはきっと誰かがおすすめレストランや買い物におすすめのショップなどを投稿してくれるようになるだろう。もちろん、リスト所有者側にはこの提案投稿の採否を決定する権限がある。採用することにすれば、投稿内容がリストに反映されることとなる。またより積極的なものとして、共同リストを作成することもできる。2人で共同生活をはじめる際の購入リストなどの作成に便利だろう。

また、Pinterest風に他の人のリストを見て、そのリストが公開されているものである場合は「リリスト(ReList)」(Pinterestのre-pinと同様)して、自分のリストに掲載することができるようにもなっている。さらにさまざまなカスタマイズ機能にも感心させられる。とくに素晴らしいのはメールおよびプッシュ通知の設定だ。非常に細かくさまざまな設定をすることができるようになっている(ぜひとも他のデベロッパーにも参考にしてもらいたいものだと思う)。

ネイティブアプリケーションが存在するのは現在のところiPhoneのみで、あとはウェブ版ないしモバイルウェブ版での利用ということになる。Android利用者はモバイルウェブ版から利用するということになる。そしてこの状況はしばらく続くことになりそうだ。というのも、Wellでは注目を集めているリストアイテムをハイライトするといったような、全体的な機能向上を目指しており、クロスプラットフォーム化の優先度は今のところ低く設定されているそうなのだ。また、リストに登場するアイテムと、そのTo-Doを完了するのに役立つ購入行動と結びつけることもWellの目標となっている。

サンマテオに拠点をおくWellは現在、3人のDigg出身のエンジニアを共同ファウンダーとして、5人のチームとして運営している(Arin Sarkissian、Mike Mayo、Jamie Lottering、Ryan Downing、およびAddison Kowalski)。Arinによれば、Diggで仕事をするうちにWellのアイデアを思いついたのだという。Diggでは統括的なポジションにあったので、エンジニアチームのメンバーたちがどのようなことを望んでいるのかを把握することができた。そこからArinは考えたわけだ。「友人が何を望んでいるのか、もう少し知っていても良いのではなかろうか」。それでWellの登場となったわけだ。

同社はVenrock、Pivot North Ventures、Accelerator Ventures、Chris Kelly(元FacebookのChief Privacy Officer)、Ben T. Smith IV(現在はShopCoという名前のMerchant Circle & Spoke Softwareの元CEO)、Chris Tolles(Topix CEO)、Tim Stevens(ClouderaのBusiness Development部門VP)、そしてBen Ling(Badoo COO)などが参加したラウンドにて、3月に100万ドルの資金を調達したばかりだ。

WellのiPhone版はこちらからダウンロードできる。あるいはウェブ版で利用するにはこちらからサインアップすることができる。

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(翻訳:Maeda, H)