Googleがマルチスクリーン化を調査―スマホ、タブレット、デスクトップ、テレビの複合利用が大きく進む

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Googleは有力市場調査会社のIpsosとSterling Brandsと共同で実施した調査結果を発表した。これはアメリカの消費者がスマートフォン、タブレット、コンピュータ、テレビの各メディによってデジタル・コンテンツをどのように利用しているか統計的に明らかにしたものだ。

もちろんこれらのメディアはそれぞれ単独でも有力だが、それらが複合的に利用されることでその力はますます強くなる。ユーザーが毎日メディアに接する時間の90%(約4.4時間)が複数のメディアを同時に利用するマルチスクリーン利用だと判明した。これでは紙の本やラジオには出る幕がほとんどなさそうだ。この調査結果はコンテンツの提供者がマルチスクリーンに対応する必要性を示すと同時に、Googleがなぜこの4種類のチャンネルすべてにおいて精力的な努力を続けている理由も明らかにする。

まずテレビの視聴についての統計を見てみよう。これは今年第2四半期における 1611人の消費者の8000時間、1万5738回の視聴行動を調査した結果だ。1回あたりの平均視聴時間は43分で、そのうち77%の時間にわたって視聴者はスマートフォンやタブレットのような別のデバイスを同時に利用していた。

スマートフォンとそのアプリには非常に高い注目が集まっているものの、スクリーン面積が最小であるだけでなく1回ごとの利用時間も17分と最短だった。これに対してタブレットは30分、パソコンは39分、テレビが最長で43分だった。

セッション毎の利用時間が最短であるにもかかわらず、コンテンツ消費の入り口としてはスマートフォンがもっとも多く利用されていることも判明した。調査によれば、消費者のオンライン行動の大半はまずスマートフォンで始められている。ただし、その活動の多くはその後より大きなスクリーンを持つデバイスに引き継がれていた。

消費者は映画やショッピング・サイトを最初にスマートフォンで訪問するが、その後映画全体を見るためにテレビに移ったり、購入はパソコンで行ったりする。コンテンツ提供者側から見れば、必ずしもコンテンツの全体をスマートフォンに対して最適化する必要はないにしても、最低でも一部分はスマートフォンからの利用に対応させておく必要があることを示すものだ。

また今回の調査で、消費者がマルチスクリーン利用を行う場合のサブ機にはスマートフォンがもっとも頻繁に利用されることも証拠だてられた。スマートフォンは携帯が容易でパソコンやテレビを補完できるさまざまな機能を備えていることを考えれば、予想どおりの結果といえるだろう。

こうした結果はGoogle自身にとってどんな意味を持つだろうか?

Googleの収入の主要な部分は依然として検索連動広告によるものだ。あるデバイスで検索した後、別のデバイスでそのコンテンツを簡単に再生できるようにしたり、GoogleのアカウントにログインしてGoogleのさまざまなサービスとGoogle外のサイトを横断的に検索できるようにしたりするGoogle自身の戦略から大いに学ぶべきだろう。

Googleにとって広告掲載は生命線であるから、マルチスクリーンのいずれにおいても広告掲載に主導的な役割を果たせるよう努力するだろう。それがソフトウェアやアプリの提供に留まるのか、ますますハードウェア事業に力を入れていくのかは今後を待たねばならない。しかしGoogleがMotorolaMobilityを買収したり、最近Asus製のオリジナル・タブレットをリリースしたりしていることを考えると後者の可能性が高いようにも思える。

Googleの調査報告のスライド。下のもエンベッドしておいた。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+