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必殺キラーアプリのないWindows 8 Metro, その迷走はいつまで?

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すでに評価が大きく分かれているWindows 8が、もうすぐいよいよそこら中のコンピュータにやってくる。前から使ってるソフトはデスクトップモードで問題なく動くはずだが、ユーザとデベロッパの双方にとってこのOSの最大の変化は、Windows 8で初お目見えするMetroインタフェイスだ(今Microsoftがこれを何と呼んでいるのか、よく分かんないけど)。しかし、今Microsoftが何よりも必要としているのは、その新しいインタフェイスのパワーを見せつけることのできるアプリケーションだ。Windows Storeにはゲームや旅行アプリ、生産性アプリ(OAソフト)などがちらほらとあり、どれも良くできているようだけど、でも強力な魅力はない(Windows 8 Metro用のMicrosoftのデフォルトのアプリケーションも、その点は同じだ)。この期に及んでまだないのは、消費者がこのプラットホームに前向きの関心を持つきっかけとなる、Windows 8 Metro用の必殺アプリの数々だ。

今週初めにMicrosoftは、最初の40本のカジュアルゲームを発表し、それらはWindows Storeに10月26日までには登場するそうだ。Angry BirdsやFruit Ninjaなどの人気ゲームをはじめ、良質な人気ゲームが多い。でもちょっと気になるのは、40のうち29がMicrosoft自身のゲーム開発部門Microsoft Studiosの作品であることだ。ほかのゲームデベロッパ企業にも積極的に働きかけているようだが、しかし当面ユーザは、ほかのプラットホームでは見たこともないような、なじみのないゲームを、たくさん目にすることになる。

MicrosoftはWindows 8の社外デベロッパを増やすことに懸命だ。今やデベロッパたちは、Windows 8 Metroのための開発をJavaScript + HTML5でできるようになり、その敷居は低くなったと言える。しかも、なにしろユーザ数が膨大なプラットホームだから、デベロッパとしても、ヒット作を作れば大儲け間違いなしなのだ。

でも、あちこちの企業に話を聞いてみると、Windows 8はまだ彼らの視野の中にない(Windows Phoneも関心は薄い)。Windows 8が実際に出たらどうするのか、とこっちから水を向けてみると、2月の”consumer preview”(消費者プレビュー)以降は一応気にしている、と語るデベロッパがややいる。でも具体的な計画はないし、今すでにWin 8用製品を開発中、というところもない。Windows Phoneに関しても同様だ。

Webが必殺キラーアプリか?

しかし、Internet ExplorerのMetro対応バージョンにタッチ型のWebアプリを導入していく、というMicrosoftの企画は、世間の関心を集めているようだ。今週はAtariが、ブラウザ上のAtari Arcadeなるものを発表し、さらに数週間前には人気のニューズリーダーPulse がMicrosoftの支援で初のWebバージョンをロンチした。Microsoftは7月にTheFindと提携して、同社のGlimpse CatalogsアプリをHTML5化した。

この“Webでタッチする”というユーザ体験が、Windows 8とMetroのパワーをまず見せつけることになり、その後その流れに、多くのネイティブアプリが乗っていくのかもしれない。Microsoftは、Windows Storeは収益源であると真剣に考えている。しかしそのためには、多くのデベロッパの意識をこのストアでの“金儲け”に関して前向きにすることが先決だ。

それとも、Win 8の本当の必殺キラーアプリはMicrosoft Officeなのかもしれない–とくにタブレット上では。しかしMicrosoftがそう考えていても、多くの個人ユーザや企業をWindows 8に移行させるのは簡単ではない。当面は、Windows Storeの魅力的な品揃えに力を入れて、一般消費者の心をつかむべきだろう。10月26日まで、まだ日にちはあるけど、最初に発表されたその品揃えには、そこまでの強い魅力はない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))