ブルース・ウィリス、iTunes音楽の所有権についてAppleを訴訟せず
今日(米国時間9/3)ブルース・ウィリスが、iTunesからダウンロードしたコンテンツを誰が所有するかを明らかにするためにAppleを訴訟することを考えているという噂が出回った。英国のDaily Mailが報じたところによると ― 英国タブロイド紙に関わることすべてがそうであるように、眉につばをつけてかかる必要はあるが ― ウィリスは「自分の音楽コレクションを娘たちに残したいという要望について、テクノロジーの巨人Appleに対して法的行動をとる」という。ウィリスは自分の死を想定し、殆どのiTunes利用者が都合よく無視している事実に気がついたようだ。現在AppleはDRMフリーのファイルを提供しているが、利用者が所有しているのはそれを自分が管理する最大5台のデバイス上で再生できるライセンスだけで、その権利を合法的に他人に譲ることはできない。
アップデート:多くの同業者たちと同じく、われわれも最初はこの古き良き英国タブロイドの噂に引っかかった。本紙は記事を訂正し、現在ウィリスの妻がこの話は真実ではないと言っていることを報じる。
Daily Mailによると、ウィルスの弁護団は「誰かがダウンロードした音楽の『所有者』として家族信託の設立を考えているらしい。しかしウィリスの妻、エマ・ヘミング=ウィリスは、これを「真実ではない」と言っている
あなたの死後、デジタル音楽やデジタル書籍はどうなる
それでもまだ、だれかのデジタル資産が(音楽、電子書籍、ソーシャル・ネットワークのプロフィールなどを含む)その人の死後どうなるかは明確にはわかっておらず、噂報道はさておき熟考に値する。
例えば、Deceased Accountというサイトは、死亡したユーザーのアカウントをどう扱うかに関するポリシーを現在持っていない主要ウェブサービスを列挙している。Twitterをはじめとする、ポリシーを持つサービスの殆どは、家族が死亡ユーザーのアカウントを閉鎖することを認めているが、ユーザーのデータをアクセスすることは許していない。Facebookは、おそらくこの問題をどのオンラインサービスよりも数多く扱わなくてはならないだろうが、現在死亡者のプロフィールをオンライン記念館に保存する機能を提供している。
しかし、人々がiTunesからダウンロードした音楽に関して、音楽の権利をAppleがどう扱うかの規則を、Appleは音楽業界ほどには決定していない。それでも、iTunesの最新利用規約をチェックしておくことは常に有効だ。いつ何が起きるかわからないのだから。
画像提供:Wikimedia Commons
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(翻訳:Nob Takahashi)