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Android OSバージョン別シェア:2010年リリースのGingerbreadが57.5%で未だに首位

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Androidのエコシステムに関する数値がGoogleのAndroid開発者向けサイトにて公開されている。一番面白い情報はというと、2010年12月にリリースされたAndroid OSであるGingerbreadが、未だにAndroid OS内シェア57.5%を握っており、全Androidの中でトップの位置にあることではないだろうか。他バージョンについてはと見てみると、Android 4.0(Ice Cream Sandwich)のシェアは20.9%で、Android 2.2(Froyo)が14%となっている。誤記ではなく、確かに2010年5月にリリースされたFroyoのことのようだ。最新バージョンであるJelly Bean(Android 4.1)はどうだろう。現在のインストール率は1.2%で、先月の0.8%からは上昇している。

Jelly Beanは6月末にリリースされたばかりで、実機への搭載は7月中旬に発売されるNexusおよびMotorola Xoomからになるとしていた。つまりJelly Beanの普及率は最新型Androidデバイス、中でもJelly Beanを搭載しているNexus 7タブレットの人気具合を示すものだと位置づけることもできるわけだ(おそらくそれもあってGoogleはホームページで大規模な広告展開をしていたのだろう)。

ちなみにMotorolaは、最新デバイスのアナウンスを行ったが、こちらにはまだJelly Beanは採用されていない。Googleは、今年初めに端末メーカーのMotorola Mobilityを買収してはいるが、発表された新端末(Droid RAZR HDおよびDroid RAXR MAXX HD、およびDroid RAZR M)には搭載されなかった。競合OEM各社はGoogle傘下のMotorolaが、他社に先駆けてJelly Beansを搭載するのではないかと危惧していたのだが、それは現実とはならなかったようだ。

もちろんMotorolaはこの新機種も含め、既存の端末も可及的速やかにJelly Beanにアップグレードできるようにするとアナウンスしている。またそれだけではなく、アップグレード不能な端末を所有している利用者に対しては、新型端末に買い換える際に100ドルの下取り価格を提供するともアナウンスしている(詳細についてはこちら)。

ちなみに、現時点でのJelly Beanインストール率が低いことが、すなわち消費者の最新OSへの思いをそのまま反映するものではないことに注意しておきたい。Androidの最新版を搭載するかどうかはOEM各社およびキャリア側の対応次第であり、利用者が自由にアップグレードすることはできないのだ。この点は新しいOSを直接ダウンロードしたり、あるいはiTunes経由で入手してアップグレードできるiOSデバイスとは異なるところだ。ただ、そうした状況が、上の表のように多種OSバージョンの混在を招き、開発者に苦労を強いているということにもなる。開発者は、画面サイズ、端末のタイプ、APIのバージョン、そしてもちろんOSバージョンの違いなどを意識し続けておく必要がある。またAppleが注目を集めた訴訟においてSamsungに勝利をおさめたことも影響をおよぼすことになるのかもしれない。あるいはGoogleがAndroidを改造して、Appleに対する侵害であるとされた部分の動作を改めるようなこともあるのかもしれない。もしそんなことになれば、OSバージョン間のギャップがますます大きくなってしまうようなことがあるかもしれない。この辺りについては想像でしか話はできないのだが、しかしGoogleブランドのタブレットが登場しても、あるいは買収したMotorolaを巻き込む戦略を打ち出しても、なかなかバージョン間フラグメンテーションの問題を改善することは難しいということにはなりそうだ。

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(翻訳:Maeda, H)