HTML5について誰も答えてくれなかった疑問に答えるfaberNovel社のレポート

次の記事

これぞインターネットビデオカメラ, スマホからコントロールできライブストリーミングもできるContour+2

HTML5_Logo_512

モバイルの世界ではネイティブアプリが圧倒的に優勢で、衰える気配もない。それどころか、合衆国ではスマートフォンのユーザの増加に伴い、コンテンツアクセスの手段としてネイティブアプリはWebを凌駕してしまった。でも、第二のトレンドがあることを忘れてはならない。まだその標準規格は最終的には確定していないとはいえ、Webのコンテンツをこれまでよりも大幅にリッチにするマークアップ言語HTML5の台頭だ。

ネイティブとHTML5、それぞれのメリットとデメリットは何だろう? フランスのアナリスト企業faberNovelが最近作成したスライドによるレポートは、とくにわれわれがHTML5について知るべきことをまとめている。HTML5によって、われわれのWeb観はどのように変わるべきか。

HTML5は、ネイティブアプリと並ぶ重要なソリューションとして、企業における採用が増えている。プラットホームの分裂が進むモバイル市場ですべての消費者に対応していくためには、Webを完全に無視することはできない。またWebアプリは、各プラットホームのアプリストアの諸制約をバイパスできる。モバイルとPC両方向けにブラウザを作っているOperaなどは、HTML5の積極的な推進者の一人だ。

もちろん、ユーザ体験と機能性では、今でもネイティブアプリがHTML5を上回っている。しかしこのfaberNovel社のレポートは、両者間の相互翻訳の可能性と、その制約についても触れている。

faberNovel自身のHTML5観はこうだ: HTML5は本格普及の時期を迎えている、当面はネイティブ/HTML5のハイブリッド方式が、現実的な戦略である。しかし、HTML5の強力な支持者だったFacebookは、スピードを優先するために最近Objective-Cによるネイティブ開発に切り替えた 。ハイブリッド方式は、標準化と統一のためというよりむしろ、複数のプラットホームに対応するための開発手段として位置づけられるだろう。

過去にもそうだったが、faberNovelのレポートはテーマを高い視点から見ると同時に、細部についても詳しい。だから、そのテーマ領域を毎日ウォッチしているわけではないけど、最新状況に関してその概要を知りたい、という人に向いている。

同社のこれまでのレポートには、Amazonの“隠された帝国”、Facebookが今でも完璧なスタートアップである理由Appleの市場支配の秘密Googleはどこで何を間違えたか、などがある。いずれも現時点では古くはない。Amazonは今週、そしてAppleは来週、大きな話題になった/なる企業だ。HTML5の命運についても、結論が見えてくるのはまだまだ先だ。

〔余計な訳注: この記事で原著者Ingrid Lundenは、HTML5を、あくまでも、ネイティブに次ぐ、あるいはそれと並ぶ、モバイル開発手段の次位的選択肢、としてのみ見ている。それは、ちょいと狭いHTML5観と言えるだろう。モバイルFacebookも、今でもWebアクセスのほうが圧倒的に多い。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))