NoSQLデータベース+ACID, FoundationDBは高信頼性とスケーラビリティの二兎を売る

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Disrupt San Francisco 2012に登場したFoundationDBは、1970年代の昔からデータベースを支えてきた基盤的機能を持つ現代的なデータベースだ。それによって得られた結果は、同社によると、無限にスケーラブルなデータベース、そのスケーラビリティの大きさは、今日のNoSQLデータベースのそれを、はるかに超えている。

NoSQLの長所を取り入れ、それに同社が“YesACID”と呼ぶ技術を結びつけたFoundationDBは、同社によれば産業機械並の強度を持ち、スケーラブルで、フォールトトレラント(fault tolerant, 障害耐性・回復力あり)だ。スケーラビリティはインフラの分散化によって実現するので、単一箇所の障害を心配する必要がなく、規模の拡大も単純な作業となる。

NoSQLデータベースはその多くが、30年前にSQLデータベースにその不動の地位を与えた要素を放棄している。それは、1970年代に開発されたACIDだ。ACIDは、データベースのトランザクションが安全正確に信頼性を伴って処理されることを保証する4つの性質だ。NoSQLはそのプロバイダの多くがACIDを放棄したため、データの一貫性のような長期的な問題を抱え込むようになった。そのため開発は容易になったが、一貫性の保証がしっかりしていないデータベースを基にシステム全体を構築することは、むしろより困難になった。

“彼らは風呂の水と一緒に赤ちゃんまで流してしまった”、FoundationDBの協同ファウンダDavid Rosenthalは、NoSQLデータベース企業についてそう言った。

同社のファウンダたちによれば、FoundationDBのベースは多くのNoSQL DBと同じくシンプルなキー・バリュー型データストア(key-value store)だ。つまり、すべての値にインデクスがある。値とはデータ本体のこと、たとえばユーザに関する情報などだ。キーは、ユーザ番号、氏名など、そのDBの目的による。しかしFoundationDBの重要な差別化要因は、そのキーバリューストアのレイヤの上に、それを土台として、さまざまなデータモデルのレイヤを置けることだ。だからFoundationDBの目標はごく単純で、(さまざまな)データベース環境の基盤になることだ。

いちばん至近の用例は、スケーラビリティに問題を抱えるWebアプリケーションだ。それはTwitterが大きくなるとき経験したように、非常に難しい仕事だ。FoundationDBは分散インフラの上で一気にスケールアップできる。SQLサーバのように個々にサーバを増やしてインストールする手間はない。標準的なNoSQLデータベースはスケールアップは容易だが、そのときトランザクションは停止する。FoundationDBはスケーラビリティとトランザクションの両方を管理できる。

ファウンダたちによると、同社は相当額のエンジェル資金を調達した。彼らはVisual Sciencesを2006年にWebside Storyに約6000万ドルで売った。そのWebside StoryはVisual Sciencesに名を改めた。2008年にOmnitureがその新生Visual Sciencesを3億9400万ドルで買収した。

FoudationDBのプロダクトとしての定義は、きわめて幅広い。幅広い、普遍的な使い方ができる、ということだ。今後の利用のされ方に、注目していきたい。今はアルファ、年内にベータになりダウンロード可能になる。ライブラリや各種レイヤの開発および共有化は、誰もが自由にできる。

これまで、多数のNoSQLデータベース企業が登場して、企業が志向している大量の非構造化データの管理を支援してきた。FoundationDBの課題は、彼らを蛙跳びのように飛び越えていくことだ。MongoDBにもそれなりの欠陥はあるだろう。しかしRed Hatなどと関わりを持つ同社は、この市場における圧倒的なボス犬だ。もう一つの課題は、レガシーのプロバイダを駆逐すること。さらに、イノベーション志向の顧客企業をつかまえることも、もう一つの課題と言える。

“MongoDBが行ったイノベーションで最大のものが、そのAPIだ”、とRosenthalは言う。“わが社は、MongoDBのようなNoSQLテクノロジと互換性のあるすばらしいストレージ技術を売っていく”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))