Flipboardの日本語版が今日から30の公式コンテンツを用意。電通とアサツーディ・ケイとの提携も発表

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Flipboardの日本語版がリリースされたのは今年の5月で順調に成長してきているようだ。スタート時には公式のコンテンツも日経BPの日経ビジネスDigitalぐらいしかなかったのだが、今日、あらたに公式コンテンツとして30タイトルまで拡大したことを彼らは発表している。

今回新たにコンテンツパートナーになったのは、GQ JAPNA、WIRED、GINZA、COLOCAL、dacpo、朝日新聞デジタル、ナショナルジオグラフィック日本版、MISS、Begin、MEN’S EX、25ans、MEN’S CLUB、UOMO、MEN’S NON-NOなどなど新聞からファッション誌、カルチャー誌などさまざまなコンテンツが加わっている。もちろん、われわれTechCrunch Japanや姉妹サイトのEngadget Japaneseも公式コンテンツとなった。

これらコンテンツパートナーはFlipboardのために最適化したRSSを配信することで、Flipboard内できれいに写真を表示させるといった読みやすい画面でコンテンツを表示できるようになる。将来的にはFlipboard内に媒体専用の広告が表示されるようになる。

今回は30タイトルとなって今後もタイトルは順次増えていくというのだが、今回の発表に間に合わなかった媒体もいくつかあったようだ。出版社の技術的な対応の遅れのケースもあるようで、媒体のためのRSSがすぐに用意できないというケースもあったようだ。ただ、こうやって公式コンテンツが増えていくと、自前のコンテンツが複数あるほかの媒体のコンテンツと混ざることになり、1つの媒体としての価値が相対的に下がるのではないかという疑問もある。実際、そう考えていた出版社もいるに違いない。

この疑問に関して、Flipboardのインターナショナルビジネス事業開発トップのエリック・アレクサンダー氏が答えてくれたのは、Flipboard内で読まれるコンテンツの25パーセントの流入がFlipboard内で他のコンテンツを読んでいたところからの延長で偶然に見つけられたものなのだという。目当てはほかのコンテンツであっても、読者が発見してくれて25パーセントの新規読者を獲得できるとすれば、それはそれで意味のあることなのかもしれない。

興味深いのは、30タイトルはほぼ雑誌や新聞などで占められているのだが、食べログなどのオンラインサービスも名を連ねている。なぜ食べログが公式コンテンツとなっているのかは、「人々は料理の写真が好きだから」(アレクサンダー氏)というシンプルな理由だ。米国版のFlipobardでは料理が掲載されている雑誌と提携していることもあって、食べログのようなレビューサイトとの提携はないようだが、日本ではエンドユーザーが投稿する食べものの写真のクオリティーが高いというのが公式コンテンツとなる決め手になったようだ。

さて、Flipboardでは公式コンテンツとあわせて、こういった媒体の発掘や今後の広告ビジネスに関係してくる提携を発表している。電通とアサツーディ・ケイ、そしてこれらの企業に関係したサイバー・コミュニケーションズ(CCI)や、ADDCなども提携先として名を連ねている。Flipboard内の広告に関してはまだ日本では開始の目処がたっていないが、来年にはスタートできそうだということだった。

Flipboardは現在2000万以上のユーザーを抱え、日本は4番目にユーザーが多い国だそうだ。そしてFlipboardユーザーの中でもっともソーシャル性が高い、すなわち情報をもっともシェアする国民なんだそうだ。