iOS 6は9月19日からダウンロード可能―Facebook連携、独自地図、Passbook、写真共有など新機能もりだくさん

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WWDCでリリースが予告されていたiOS 6の製品版をAppleは今日のプレスイベントで詳細にデモした。ユーザーは9月19日以降、無料でiOS6にアップデートできる。

以下にiOS 6の新機能を紹介しておこう(特に断らないかぎり、3GS以降のiPhone、4世代iPod touch、現行iPad、iPad 2がサポート対象)。

カメラ

iPhone 5ではパノラマ撮影機能が追加された。合成後のトータルで28メガピクセルの巨大なパノラマ写真が撮影できる。ビデオには手振れ防止機能がついた。裏(正面向け)かメラでは10人、表(ユーザー向け)カメラでは1人の顔認識が可能。

地図

AppleはGoogleマップ・アプリのプレインストールを止めて、iOS 6に独自のマップ機能を組み込んだ。Appleの独自マップ開発にはGPSのハード、ソフト製品の大手、TomTomが協力した。新マップには長所、短所が混じっている。ユーザーの使用パターンによって評価にはばらつきがあるだろう。

  • 良い点:3Dモデルのフライオーバー画像は息を呑むほど美しい。ただし3D化されている地域まだ一部だ。Appleは急速にカバー地域を増やしているので、多くのユーザーの居住地域が近いうちに3D化されるだろう。音声による曲がり角ごとのナビゲーション機能が導入された。Androidにはもうだいぶ前からある機能なのでAppleもやっと追いついたというところ。Yelpとの連携も歓迎だ。
  • 悪い点:AppleマップはGoogleマップに比べるとまだ完成度がかなり低い。乗り換え案内もサードパーティーのアプリに任せているようだ。そういうわけで都市部にいて車を使わずに移動する場合、Appleマップは理想的なチョイスとはいいにくい。

Passbook

これがiOS 6最大の秘密兵器だった。非常に大きな可能性があると思われるが、実際に手にするまでユーザーにはいささか難解な機能だ。この1週間、VirginAirその他多くの航空会社がサポートを表明している。

Passbookは消費者のさまざまな購入活動をできるだけペーパーレスにすることを手助けする。つまりクーポン、ポイントカード、メンバーカード、ギフトカード、搭乗券などのデジタル化だ。まだ完全なモバイル財布というには足りないが、将来はそうなるかもしれない。位置情報をベースにしてPassbookを起動するアプリやサービスが大量に現れることは間違いない。Delta航空とStarwoodホテル・チェーンが最初のパートナーとしてAppleイベントで紹介された。

Facebook

iOS 5にTwitterが組み込まれたのに続いて、今回はFacebookがOSレベルでサポートされた。なぜもっと早く実現しなかったか不思議なくらいだが、そこにはいろいろ事情があったようだ。

Siri

AppleはSiriについてもいくつか興味ふかいアップデートを行った。iOS 6版のSiriはスポーツの試合の結果、映画、ニュースハイライト、予約、新しいアプリ、Facebook/Twitterへの投稿などを検索することができる。まだ現行iPadもサポートされた(以前のiPad、iPhone4、3GSもサポート対象外)。

アメリカ以外のユーザーにとっては国際的サポートが拡張されたのがうれしいニュースだろう。多くの地域で、道案内や地域ビジネスの検索などが可能になる。

iCloudタブ

SafariブラウザのタブがMountain Lion版のデスクトップ、iPadなど他のiOS 6デバイスと完全に同期するようになった。

写真ストリームの共有

iCloudの発表時にこの機能が欠けているのが気になっていたが、iOS 6の登場でやっとサポートされることになった。 iOS 6やMacのiCloudデバイス間で写真が共有できる。またApple TVやウェブで表示ができる。写真ストリームの共有はWi-Fiと無線の双方で可能。プッシュ通知とコメント機能あり。全体としてみると、Facebookの写真共有にそっくりで、Appleのエコシステムにより密着したサービスになっている。

無線でFaceTime

FaceTimeの有用性については人それぞれ評価があるだろうが、Wi-Fiでしか使えないというのが有用性を制限する要素の一つだったことは間違いない。AT&Tがアクセス制限をかけたせいで事態はますます悪化した。しかし他のキャリヤはAppleが無線Facetime機能をサポートすれば受け入れるという方向のようだ。

音声通話機能

音声通話の着信に対して電話に出るか無視するかしか選択肢がないというのは過去の話だ。iOS 6では着信に対して録音あるいはテキスト(SMS、iMessage)で応答できる。もっとも人々は居留守を見抜くことにかけては非常に敏感なので、メッセージ返信機能を乱用すると評判を悪くする危険性がある。

VIP受信トレイ、メール内画像、ビデオ

メール機能にも多少アップデートがあった。画像やビデオの挿入が容易になった。またVIP受信トレイは重要なメールを見逃さないために役立つだろう。

その他

以上の他にも小さな改良が数多く行われている。Find My iPhoneでiPhoneを失くしたときの対応機能が強化された。失くした後の位置の追跡や友だちへの警告メールの送信機能は失くしたiPhoneを発見するために有効だろう。iTunes始めさまざまなストアのUIも改良された(Chompによるアプリの検索ページはいただけないが)。

一方で、iOS 6の最大のメリットは、カメラのコントロール、Passbookへのアクセスなど、ハードメーカーやソフトのデベロッパーにさまざまな新たなチャンスが与えられたことかもしれない。.

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+