FacebookのiOSアプリケーション、最新版投入以来レビュー評価が星1.5個から星4個に急伸

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Facebookは、まだまだHTML5を巡るイノベーションには期待の目を向け続けるに違いない。しかしとりあえず、速度改善のためにiOS版アプリケーションからHTML5記述部分を減らしたのは大成功であるようだ。Facebookが記者たちに向けて語ったところによると、iOS版利用者の半数が僅か4日間の間にアップデートを行ったようだ。また新リリースから3週間で、App Storeでのレビュー得点平均が1.5から4に向上している。

モバイルプロダクト部門のマネージャーであるMick Johnsonは、TechCrunch DisruptにおけるZuckerbergの発言を引いて次のように述べている。すなわちiOS版の利用者は、アップデート以来ニュースフィードの消費率を2倍に伸ばしている。これはすなわちフィード内に投入する広告収入をも2倍にするチャンスを示すものだとのこと。

モバイルアプリケーションを開発する際に、HTML5に頼りすぎた過ちについても述べている。「ネイティブアプリケーション中にHTML5によるパーツを埋め込みました。しかしパフォーマンスは利用者にとって期待はずれであり、とても使い勝手が良いとは言えない状況でした」。但し、と彼は話を続ける。「長い目で見ればHTML5の適用範囲というのは広がっていくはずです」。すなわちHTML5を巡る環境が進化すれば、またモバイルアプリケーションのHTML化を考慮に入れるということだ。そうする方が、とくに海外におけるモバイル環境でのリーチ率を高めることができると考えているのだそうだ。

プラットフォーム部門のヘッドを務めるDoug Purdyによれば「多くの人はネイティブなのか“あるいは”HTML5なのか」と考えているようです。しかしそうではないのです。双方をうまく活用していくことこそが必要なのです。HTML5によって構築しているm.facebook.comはモバイル環境におけるフラグメンテーションを埋めるのに非常に役だっています。「ネイティブアプリケーションを7,000ものデバイス用に開発することは無理なことです」とのこと。今後もモバイルブラウザのベンダーに対してはRingmark HTML5テスト標準の採用を促していくつもりなのだと述べている。この基準を満たしていけばグラフィック性能においても速度においても、現状をはるかに上回るようになることが期待されている。

しかし期待はしているといっても、リニューアル前のHTML5版ネイティブアプリケーションはフィードの取り込みにも時間がかかり、写真を見るにも大いに待たされることになっていた。おかげでApp Storeにおける評価を下げてしまうことになった。さらに利用者はすぐにアプリケーションを閉じてしまったり、あるいは、あまり時間のないときにはアプリケーションを開きすらしなくなった。すなわち利用者の生み出すコンテンツも減り、おかげで友人をFacebookに訪問させる通知も減少し、結果的にニュースフィード消費に使う時間も少なくなってしまうことになった。Facebookはモバイル環境での広告提供に力を入れようとしているわけで、提供する広告というのはニュースフィードの中に表示される。アプリケーションの動作が遅いというのは、結局Facebookの売上を減らすことに繋がってしまうのだ。

写真部門のプロダクトマネージャーも、アプリケーションを新しくして以来、一層多くの写真がシェアされるようになったと述べている。Johnsonはアプリケーションが「日常化」したと表現する。たとえばカフェで列に並んでいるときや、何かしらのときに30秒の時間があればFacebookを利用することができるようになった。これまではニュースフィードを読み込むのに分単位で待たされることもあったわけで、大きな進化と言える。こうしてFacebookの利用頻度が上がることで、利用者の友人が「いいね」をクリックしたブランド広告や、あるいはアプリケーションの情報をフィードする機会も大いに増えることになる。

App Store内でのフィードバックも大きく変化している。以前は、とにかく速度を改善してくれというリクエストが多かった。今では「概ね良好」との評価が増え、かつ新しい機能についてのリクエストなどが増えてきたのだ。こうした意見は、アプリケーションの進化のためにも大いに役立つこととなるだろう。Johnsonによれば、iOS版のリリーススパンは2ヵ月であり、またAndroid版は1ヵ月であるとのこと。こうした開発サイクルに、利用者の意見も大いに参考にされることとなる。

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(翻訳:Maeda, H)