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iOS6の秘密兵器Passbookのクーポン・チケット発行管理システムを電通が開発

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PassbookはiOS6の最大の秘密兵器というが、確かに間違いなく目玉機能の1つだろうとは思う。チケットやクーポン、ポイントカードなどを1つのアプリ内に収められるこの仕組みは一昨夜のiPhone 5イベントでは、デルタ航空とスターウッドホテルチェーンが最初のパートナーとして紹介されていた。

ディベロッパーとなって開発さえすれば、発行者として誰もがチケットやクーポンや会員証(Passという言うらしい)を発行できるようになるのだそうだが、実際はこの機能を実装するにはかなりの開発が必要になるのだとか。だから、電通が考えたのが、そういった開発を必要とせずに誰もがPassを簡単に発行したり、あるいは発行したPassを読み取れるアプリを提供したり、発行したPassを管理したりするプラットフォームのPASSSS(パススス)だ。電通は間もなくこの発表を行う。

PASSSSはクラウドのサービスとして提供される。Passを発行したい事業者は、IDとパスワードを取得して、PASSSS上でPassの発行をする。たとえば、このときPassを何枚発行するだとか、使用期限がいつまでかといった設定もできる。PassはJSON形式で記載されたファイルなので、Pass自体を配るには、自社のウェブサイトからダウンロードできるようにするだとか、メールで配布するとかいったことになる。

興味深いのはPASSSSはPassのリーダーも提供しているところだろう。Passは二次元バーコードがその中に表示されるようになっているのだが、既存のバーコード読み取り機では、バーコードを読み取れても、それが正しく発行されたPassなのかを検証するための仕組みを開発しなければならない。なので、PASSSSはリーダーをアプリとしてAppStoreで配布する。事業者はダウンロードしたアプリにPASSSSのIDとパスワードを入力すると、自社専用のリーダーとなるような仕組みになる。リーダーでPassを読み取ると、そのデータをPASSSSに問い合せて正しく発行されたものかどうか検証できるわけだ。

二次元バーコードがおサイフケータイに慣れ親しんだ日本のユーザーに使いやすいものかは別として、たかだか二次元バーコードであってもこれだけの仕組みを作るのは、誰もが提供できるというのと裏腹に、そう簡単ではないのがわかる。なので、実際にはiOS6リリース時には国内ではどれだけサービスを対応させてくるかはわからない。ただ、PASSSSを使ってのPassの発行は数社が予定しているようで、電通ではiPhone5が発売される9月21日からこのサービスのローンチさせて、銀座や渋谷などで使えるようにするという。あわせて、Passを入手しやすいようにPassBankというPassのまとめサイトを立ち上げる予定だという。