投資家たちがザッカーバーグの検索プランを熱烈歓迎。理由はこれだ。

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Mark ZuckerbergがTechCrunch Disruptで火曜日に話して以来、Facebookの株価は19.46ドルから22.00ドルへと急上昇した。そして、多くの投資コミュニティー情報筋によると、Facebookが検索に取り組むという彼の宣言がもっともアピールしたという。広告ユニットの改善によって得られる段階的な収入増よりも、Facebookが全く新しいビジネスモデルに参入することの方が、賭ける価値のある好材料だというわけだ。

しかし、Facebookの検索とはどんなものなのだろう。単なる真っ正直な検索エンジンではない、と専門家やFacebook社員は言う。しかし、だからといってFacebookの検索への倍賭けが無敵のGoogleを脅かさないとは限らない。

ZuckerbergのDisruptでの検索に関する発言全体を以下に引用する。

検索は面白い。われわれは毎日10億件からのクエリを処理しているが、何とかしようとしたことこえない。現在検索の殆どは、人が人を探そうとするものだが、ある程度の割合は、人がFacebookページやブランドページ、その他企業のページなどを探している。つまり、商業的行動に結びつくものがたくさんあり、そこには大きなチャンスがあると思うので、必ずやる必要がある。

しかし検索は本当に面白い。面白い方向へと進化している。従来検索といえば、GoogleやBingやYahooがやっていたような検索エンジンのことだった。基本的には、キーワードを入力して、検索エンジンが何か魔法を使い、利用者のキーワードと一致するものが答えだと思って、それを教えてくれる。しかし、検索エンジンはかなり進化していて、利用者に答を与えるものになってきていると思う。ただ「何かを入力するから関係あるものを見せろ」ではなく、「この具体的な質問があるから、私のための答をくれ」と。

そう考えてみると、Facebookは人々の持つ質問に答えるために唯一無二のものを持っている。最近6ヵ月間に友達が行っていいね!をつけたニューヨークの寿司屋はどこ?とか、友達または友達の友達で、自分が働きたいと思っている会社で働いている人は誰か、様子を聞きたいから、など。これらは、われわれがこのシステムを作ればFacebookでできる可能性のある質問だが、他では不可能だ。将来必ずやるつもりだ。検索に取り組んでいるチームもある。

しかし、Facebooksearch.comで検索できる日は当分期待できない。むしろ兆候が示しているのは、Facebookが内部検索エンジンの機能を拡張して、Googleで聞くかもしれない質問にもっと答えられるようにすることだ。

Facebook検索で重要なのは答え。検索結果ではない。

古いウェブサイトや特定の情報群を探す時は、Googleの持つ世界のハイパーリンクの詳細なインデックスがやはり最適だろう。しかし、Googleで毎日行われている30億件だかのクエリの大部分が求めているのは、意見や主観的な答えであって、事実ではない。
これは、Facebookが塀に囲まれた庭の内側にある、Googleが手を出せないデータを活用できるところであり、Googleが何年もかけて自身のソーシャル・ネットワークを作ろうと格闘している理由でもある。寿司屋の場所や、どの友達がどこで働いているかという質問の答はリンクの中にはない。それは、チェックイン、写真、経歴データ、そして友達向けに公開された記事などの中にある。Facebookがしっかりと握っているコンテンツやデータだ。

その前兆を見たBingは、Googleがもたらしたリンクの山による「検索過負荷」の解決を売りにしようとしている。彼らも答を提供しようと試みたが成功に必要なデータを持っていなかった。少なくともFacebookと蜜月関係になるまでは。現在FacebookはBingに、プロフィールデータおよび写真のアクセスを許している。しかし、必ずしも必要なものすべてではない。

このパートナー関係は、Facebook自身がこれらの質問に答えられるようになるまでの一時しのぎの解にはなるかもしれない。だとすればどんな? 私が話を聞いたあるFacebook社員は、現在Facebook.comページのトップにある検索バーが、もっと機能満載の検索エンジンになると考えている。Facebookのソーシャル・マーケターグループの専門家たちや、『The Like Economy』の著者、Brian Carterも同意見でこう指摘している。「もし検索がFacebookのユーザー体験に統合されれば、・・・Googleからシェアを奪うだろう」。

だから、検索ボックスそのもののルックスが変わるというよりも、答のページが改訂されることが予想される。いずれFacebookは補助的に単独の検索サイトを作るかもしれないが、Facebook.comの現在のトラフィックを考えると、検索もそこに置くほうが理にかなっている。

この戦略は、Facebookのモバイルへのシフトおよびそこでの画面サイズの制約とも相性が良い。Facebookの検索ボックスはモバイルアプリのナビゲーション・メニューからいつでも使えるので、モバイル検索結果ページを改善するだけでよい。モバイルで次々とリンクをたどるのは大変なので、Facebookの「結果より答」というやり方は、ここでもGoogleにまさるかもしれない。

行動をの変えさせて金を生む

答を求めて検索する時、われわれは広告による説得に直面している。広告主にとって購入意志は垂涎の的であり、「これはどこで買えばいいの?」という検索は、「私は何かを買いたい」と言っているのと同じだ。

Facebook Exchangeの再ターゲット広告初の非ソーシャル・ニュースフィード広告は、ウォール街をある程度刺激した。しかし、複数の投資家や金融業界の人々から本誌が聞いたところによると、Facebookが検索連動広告だけでなく、検索結果の隣や上にも広告を表示する可能性があることが、人々がFacebook株を買っている理由だという。

結局問題はFacebook検索エンジンを作ることではなく、われわれにそれを使わせることにある。Facebookの現在の検索ボックスには、派手な新サイトがやるようなものとは異なる巧妙な進化がみられる。利用者の検索行動のルート変更を困難にしていることだ。事実や意見に関する質問がある時、われわれは新しいタブを開いたり、ブラウザーに常駐するGoogleボックスを使うように慣らされている。

すでにFacebookは、より広範囲のクエリを扱えることを、徐々にではあるがわれわれに気付かせようとしている。今年6月、Facebookは組み込み検索ボックスのプロンプトを「検索」から「友達、スポット等を検索」へと変えた。しかし、短いグレイの文字列はわれわれの最も根本的なウェブ利用習慣を変えるのには十分ではない。そのためにFacebookは、何らかの本格的ソーシャル・エンジニアリングが必要だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)