Google+はダメだ、と思っている人たちへ
「Google+はゴーストタウンだ」 – 全員。
「Google+は買収を差し控えた」 – 本誌。
「あれこれなんとかかんとか」 – それ以外全員。
これらが、昨年Google+がスタートして以来人々が言ってきたことのすべてだ。こうした見解の一部は、GoogleはFacebookと競争するつもりであるに違いないと考え、よって目標は9.5億人以上とジャスティン・ティンバーレイク主演の映画、ということを根拠にした思いつきとフィーリングだけで語られている。
悪いが、それは現実でもなんでもない。記事の見出しや井戸端会議の話題にはなるかもしれないが。私は多くの時間を割いて、Google+を使い、Google+を研究し、なによりも重要なことに、このプラットフォームを支えるGoogleの人たちの話を聞いてきた。私に言えるのは、Googleが同社のビジネス、製品、およびイメージをソーシャル化できて非常に喜んでいるということだ。
そう。その通り。
Google+は「ソーシャル・ネットワーク」ではない。Googleドライブ、検索、YouTubeなど現在Googleが提供するあらゆる製品をソーシャル化するためのプラットフォームだ。
シリコンバレーは、企業が何かに費やした時間とリソースを正当化しろと法外な要求をして、彼らを追い詰めるのが好きだが、私はGoogleが自社のプラットフォーム事業を弁護する必要があるとは思わない。
そこにはマウンテンビューに浸透するうぬぼれが見られず、人々が好み、それ以上に「使う」ものを作ろうという静かで慎重なアプローチをとっている。一朝一夕のものでないことはどの会社に聞いてもわかる。Googleがあまりに大きく、検索という一つのことで知られているために、それ以外の何をしようとする時でも大きな目標を背負わされているのだ。
今日(米国時間9/17)GoogleのVic Gundotraが、Google+のデータをいくつか公開した。
今週われわれは、もう一つの重要なマイルストーンを記録した。Google+登録ユーザー数が4億人を突破した。Google+を一般に公開したのはわずか1年前だ。当時われわれはわずか12ヶ月でこれほどのユーザーがGoogle+に登録するようになるとは夢にも思わなかった。Google+はわれわれのプロダクトすべてのユーザー体験を改善するツールであると同時に、デスティーネション・サイトでもある。この点でもわれわれはうれしいニュースを発表できる―Google+(plus.google.comとモバイル・アプリの合計)への訪問者は月間で1億人を超えた。
Googleが + でやろうとしていることに敵意を抱いている人にとっては、おそらくこの数字には何の意味もないだろう。もしそうなら、あなたは超巨大企業が小さく賭けて、ゲーム終盤に大きな変化を成し遂げ成功するまでの偉大なストーリーを見過ごすことになるだろう。
たしかに数字はFacebookの9.5億ほど大したものではない。自分の友だちがGoogle+にいないからあれはダメだという人達もいる。そういう場合も多いかもしれないが、私や他の多くの人々には当てはまらない。私は、Google+がインターネットにおける共有に対して正しいアプローチをとったと固く信じている。サークルという、誰に見せたくないかを考えるのではなく、誰と共有したいかを選ぶという概念のおかげで、ものごとが実にシンプルになっている。
それでもあなたはGoogle+のストリームページに魅力を感じないし、使うつもりもないかもしれないが、それで構わない。あなたが一つでもGoogleプロダクトを使う限り、無意識のうちにGoogle+を使っている可能性が極めて高い。そしておそらくそれは、あなたの体験をずっと良くしているだろう。
Hangoutはとりあえず忘れよう。多くの人がこのプラットフォームに興味を失っている。写真はどうだろう?Google+での写真体験は素晴らしいの一言に尽きる。しかもGoogleは今日Snapseedを買収してそれをさらに強化しようとしている。
上に書いたことは何を意味するのか。すでにGoogleとGoogle+に対する見解を決めている人にとっては何も意味しない。もしあなたが柔軟な頭の持ち主で、多くの部品が動く奥深い物語が好きなら、真剣に注目し始めるだろう。それはどこへ消えることもないし、Larry Pageがこのプラットフォームを閉鎖するための専用赤電話もない。
Google+ は Google そのもの。以上 🙂
[写真提供:Flickr]
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(翻訳:Nob Takahashi)