スポーツの試合がおもしろくなってきたら通知するアプリThuuzが伊藤忠などから$4.2Mを調達

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スポーツの試合を、それが本当におもしろくなったら、そのときに見たい、と思うことない? たとえばマンデーナイトフットボールの試合が、いかがわしいヘイルメアリーで終わってみんな大騒ぎをしている。でもそれを、深夜のスポーツダイジェストで見たり、ニュースで読んだりするより、試合が過激になってきたときにアプリが教えてくれた方がいい。それなら、問題の試合をライブで見られる。

これは架空のお話ではなくて、リアルタイムのスポーツ発見アプリThuuzがこのほど、Liberty Globalが仕切りItochu Technology Venturesも参加した450万ドルのシリーズAラウンドで、(これまでで)417万4000ドルを調達したのだ。そこでThuuzのCEOでファウンダのWarren Packardはぼくに、“妥当な評価額で最小限の資金を調達して、投資家たちを儲けさせてあげた”、と語るのだ。

同社のiPhone、Android、およびGoogle TV用アプリは、エキサイティングなスポーツイベントをリアルタイムでユーザにアラートする。そのためにアプリが用いるのは、アルゴリズムとソーシャルなシグナルとユーザの好みだ。

Thuuzにはフィードがあり、それは“Facebookのフィードとそれほど違ってはいない”。オリジナルのスポーツニュースや通知を伝え、ユーザは友だちやスポーツのエキスパートをフォローできる。ユーザは自分の空想のチームを、ESPNやYahooなどからこのアプリに取り込むこともできる。

Thuuzのスポーツ試合には0から100までの点が付いていて、100点の試合は“絶対に見逃せない”試合、0点はCincinnatiのチームが出る試合だ〔ジョーク〕。点は、これまでの来歴やコンテキスト(例:プレーオフなので重要、首位争いだから重要、など)、そして今どれぐらい接戦かで付く。点は試合開始前に付くが、試合の進行とともに上がったり下がったりする。もちろん、おもしろくなれば上がり、退屈になれば下がる。

Packardによると、彼はある日スポーツを見ていて、あまりにも多くの人がおもしろい試合を深夜のスポーツダイジェストで、その試合がとっくに終わってる時間帯に知ることに気づいた。そこで彼は、おもしろい試合をリアルタイムで通知するアプリを作ろうと思い立ち、数年前に片手間でThuuzの開発に着手した。

彼はまず、話題作りのために小さなWebサイトを立ち上げ、そして2010年のサッカーのワールドカップのころアプリとして立ち上げた。そのときはESPN3と契約していて、通知をもらったユーザはESPN3へ連れて行かれて録画済みのサッカーのゲームを見る、という方式だった。

しかし今ではThuuzは、サービスプロバイダとコンテンツプロバイダの両方とパートナーしている。たとえばDish Networkは、同社のセットトップボックスにThuuzをインストールしている。テレビを見ているユーザは、Thuuzを立ち上げて、今Dish Networkでおもしろい試合をやってるか知ることができる。またAT&T、Sprint、T-Mobileなどともパートナーしているので、ユーザはモバイル上でThuuzからスポーツを見られる。

“うちは、ユーザのひまな時間をおもしろい時間に変えるサービスだ。Thuuzを使うようになると、スポーツを見る時間が増えるぞ!”、とPackardはジョークっぽく言う。

newsを“ニューズ”と発音するように、Thuuzは“スューズ”と発音する。熱心なファンのことを英語で“enthusiast”というが、“スューズ”はこの単語の真ん中あたりの発音だ。なぜなら、アプリのターゲットはスポーツの熱心なファンだから。

“ケーブルテレビ離れが流行っているけど、問題はローカルのスポーツ中継だな”、とPackardは言う。つまりテレビ側は、視聴者の地元チームの試合中継に力を入れることによって、Huluの映画などインターネットに視聴者が流れることを防ごうとしているのだ。それでこのところ、スポーツ番組がますますおもしろくなっている、と彼は言う。

Packardによると、ユーザの5〜10%は、試合がおもしろくなくなると別のコンテンツへ浮気するそうだ。

投資家Liberty GlobalのDon Parsonsは、“スポーツは投資対象として絶対に無視できない”、と言う。“Thuuzは、消費者製品を第一画面(TV)でも第二画面(インターネット)でも強化しうる製品だ”。

Packardによれば、当初の調達目標は400万ドルだったが、結局450万ドルになった。実際に生じたギャップについては、“まだ遅れてるところが少しある”、と釈明する。

ぼくは、このアプリの大ファンだ。もちろん、スポーツも大好き。でも、故郷のフィラデルフィアフィリーズの試合も、地元のスタンフォードカーヂナルの試合も、全試合を最初から最後まで見る時間はなかなかない。でもアプリが、“これから延長戦に入るよ”と教えてくれたらどうだろう? 読んでた経済学の本を放り出し、図書館から逃げ出して、その試合を見るだろう。Thuuzのパートナーになったコンテンツプロバイダやサービスプロバイダは、まさにそれをねらっているのだ。

なお、ThuuzのシリーズA資金は、NFLと審判団とのあいだの今シーズンのギャップよりも約120万ドル多い。Thuuzは投資家たちを説得して、狂気のようなマーケティングに、もうちょっとお金を投じさせたらどうだろう? ぼくなら、「審判団が復帰するためにスポーツアプリが金を出した」とか、「スタートアップが審判団のストライキ終結のために出すという300万ドルをNFLが拒絶」、といった記事を絶対に書きたいね。…これまた、狂気のような夢だけど。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))