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Kevin Ohashi

Webホスティングサービスのリビューはクソだった, Review Signalが状況の改善を目指す

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Webホスティングサービスのリビューを参考のために読んだことある? だいたいどれも、次の二つのうちのどっちかだよね: A)不確かな個人的経験、B)アフィリエイトねらいのスパム。だから、本当に評判の良いホストを見つけるための、参考にはならない。

人気の高いフォーラムWeb Hosting TalkのモデレータだったKevin Ohashiは、この状態を変えたいと思った。Ohashiはかつて、修士論文で感情分析について書いたことがあるので、ホストに対する満足度を知るにはTwitterを使うべきではないか、と考えた。そして、彼のReview Signalが生まれた。

感情分析が精密科学でないことはOhashiも認める。彼によると、60〜70%の精度が得られれば感情分析としては上々である。しかし、ユーザがReview Signalのフロントページへ行って、明らかに間違いと分かるツイートを3つか4つ見つけただけで、サイト全体が信頼を失う。そこでOhashiは、ホスティングサービスの評価に関し、網羅性よりも確実性を重視することにした。Review Signalから見て、これは正しいと確信できるツイートでなければ、それは載せない。つまり標本のサイズの大きさよりも、信用度を重視するのだ。また、不確かなツイートがとても多いAmazon Web Servicesは、Webホスティングサービスとは見なさない。Ohashiの考えでは、AWSはホスティングサービスとしてはかなり異質だ。

Review Signal screenshot

スパムによって結果が歪められることを彼は否定しない。“終わりなき戦いだよ”、と彼は言う。“Googleが毎日、SEOと戦っているようにね”。彼は分析にかけたあとのツイートを自分の目で精査し、また分析のアルゴリズムも、良いツイートだけを拾い上げるように絶えず手直ししている。手直しの作業が止むことはないだろう、と彼は言う。また、リビューに対するユーザの人気投票も行っている。

ツイートの収集を1年半あまりやってみて彼が気づいたのは、特定のホスティングサービス企業に対する高評価が急上昇するときがあることだ。中には感情の質が良くて、ガセではない高評価もある。それはそのホストの開業X周年記念行事に対する、ユーザからの“おめでとう”のツイートが多かったケースだ。彼は、こういう“ハッピーバースデイ”のようなツイートを捨てるよう分析アルゴリズムを手直ししたが、でもあとから、こういうツイートが多いのは顧客の長年の満足度を示していると考え、捨てるのをやめた。

先日のGoDaddyのダウン事件のような、不祥事の影響はどうだろう? 彼は、大事件やビッグイベント、スーパーボウルの広告前CEOの象狩り事件、同社のSOPAに対する姿勢、そして最近のDNSのダウンなどと、それらのあとの評価の変化を下のようなグラフで表してくれた。目に見えて評価が落ちているのは、最近のダウンタイムだけのようだ。

Sentiment analysis of GoDaddy on Twitter

彼はホストのランキングに透明性を持たせるために、分析に使用したツイートを公開している。また、アフィリエイトリンクは、なるべく評価に影響を与えないようにしている。たとえばアフィリエイトを取り入れていないLinodeは、彼のサイト上で最上位のホスティングサービスの一つだ。彼のサイトの上にもアフィリエイトリンクがあるが、しかし長期的にこれが彼のアルゴリズムを不純にしないためには、別のビジネスモデルを考えた方が良さそうだ。

しかし彼は、自分が売る商品としてブランドモニタリングを取り入れることには反対だ。それをやっているサービスは、すでにたくさんある。彼はあくまでも、商品等の提供者ではなくユーザに対するサービスに徹したい。ただしその対象分野は今後、Webホスティングサービスだけにこだわらずに拡大したい。彼がとりあえず考えているのは、ドメイン登録やeメールのプロバイダなど、関連サービスだ。さらに将来的には、映画やエンタテイメントも対象にできる。彼によれば、どの業種を対象にするにしても、重要なのはデータに正しい表現性があること。Twitterはリビューを集める場所としては最高だが、どんな製品やサービスにも適しているとは限らない。

もう一つの課題は、ツイートへのアクセスだ。これまでTwitterの検索APIを使ってきたが、それは閉鎖される。だから今後の成長とともに、Twitterのfirehose(消火ホース==Twitterの全ツイートストリーム)そのものにアクセスしなければならないだろう。あるいは、Twitterの検索を専門にやってくれるサービスを、利用するかもしれない。もちろん、それは彼のサービスのコストになるが。

このように今後の課題は多いものの、彼のサービスはすでに、「Webホスティングサービスのリビューはクソだ」と言われた時代に対し、一線を画している。今後の順調な成長を期待したい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))