Language Cloud

Language Cloudは講師と生徒をつなぐ語学学習の授業サポートプラットフォーム

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Language Cloud Logo以前に紹介したBest Teacherのように、最近の語学学習を支援するサービスの多くは学校や英会話学校よりも効率良く勉強しようという趣旨のものが多い。ネットを活かして場所はどこでも、時間はいつでもという機能を提供してユーザーにアプローチしようという狙いだ。

もちろん、そのサービスで効率よく勉強ができて語学力が向上すれば、素晴らしいことだ。しかし、すでに大学や英会話教室に通っている人は新しい語学学習のサービスを始めるよりも、その授業自体をもっと活用したいと考えるかもしれない。Language Cloudはそれを解決するために、語学学習教室の講師と生徒のためのプラットフォームを提供している。

Language Cloudは講師ならば、クラスや生徒の管理、宿題の出題、ファイルのアップロードができ、生徒ならば、宿題の提出、ノートテイキング、単語帳の作成などができる。ホーム画面はSNSようなインターフェイスで講師と生徒が交流できるようになっている。そのホーム画面のニュースフィード上に宿題やグループの会話が表示される。ニュースフィードへの投稿にはテキストはもちろん、音声や動画の投稿も可能だ。英語の授業の宿題といえば、多くの場合はプリントを渡されて解答を記入してから提出するというスタイルだったがLanguage Cloudでは発音のチェックもできるし、動画を見ながら答えさせることもできる。

確かに今でもMoodleなど学習支援のプラットフォームを活用している大学が数多くあるが、音声を提出する場合は自分で録音した後に、ファイルをアップロードする必要があり、この作業ができない生徒も居て結局プリントに頼るしかなかった。Language Cloudではそういった手間を省くためにサイト上で録音ボタンを押せば、そのまま音声を録音できるようにしている。学習支援のプラットフォームはユーザーエクスペリエンス(UX)が低く、みんなが使いこなせていないので、UXにはかなりこだわって作っているそうだ。

Language Cloud Desktop Photo

学校や英会話教室の悩みの種といえば、宿題の提出率が低いことだが、その原因は多くの学校が紙ベースで宿題を出しているからだそうだ。紙だと手で書かないといけないし、提出するとストックにもならない。社会人の場合は、仕事から帰ってきた後に紙で勉強するのは面倒でやりたくないという意見が多くあるそうだ。そこでLanguage Cloudではウェブ上で全てが完結するようにした。スマートフォンでもサービスを利用でき、通勤時間やちょっと空いた時間で勉強ができるので、サービスを導入した英会話学校ではかなり宿題の提出率があがったそうだ。ある英会話学校では生徒全員がスマートフォンら投稿した経験があるそうで、ちょっとした時間にモバイルからアクセスできるのは学習サービスにとって重要な機能となっているようだ。

Language Cloud Mobile Photoまた、生徒だけではなく講師の手間を省くことにも力を入れている。宿題の解答が提出されるとその場で添削や音声の入力を行えて、何人の生徒が解答していて、正解率はどのくらいかを面倒な作業なしに把握できる。

今まで紙ベースで宿題を出していた学校では講師は全ての紙の宿題を採点した後、成績を入力しなければならなかったが、Language Cloudではそういった手間を省いてくれる。また、講師が気にしていることが多いという、ファイルの扱いについても考慮している。Facebookグループを活用している英会話学校などもあるようだが、その場合にはファイルをアップロードするとFacebookが自由にファイルを扱えるようになってしまう。講師達からの意見を元にLanguage Cloudではアップロードされたファイルのオーナーシップをとらず、安心してサービスを使ってもらえるようにしているそうだ。

Language Cloudはフリーミリアムモデルで、ほとんどの機能は無料で利用できる。来年の春頃にはLanguage Cloud内でApp Centerをリリースし、その中で成績表や電子書籍の教科書、テスト結果の分析などを追加機能として販売してく予定とのこと。なお、電子書籍の教科書はケンブリッジ大学出版局との提携をすでにアナウンスしており、最も歴史のある出版社の教科書を新しいベンチャー企業のサービスで活用できるようだ。

サービス導入校は現在50校で、大学のランゲージ部門が40パーセント、英会話学校が40パーセント、残りの20パーセントが公立学校や私塾となっている。大学では上智大学、早稲田大学、東洋大学などの一部の部門や授業に導入されているようだ。また、サービス導入校は今年末までは増やさない方向で50校から得たフィードバックを元にまずはサービスを改善していき、その後に広げていく予定とのこと。Language CloudのCo-CEOであるBilly Martyn氏とJohn Martyn氏(二人は兄弟だ)によると、導入した学校のうち80パーセントは営業をせずに口コミだけで広がったそうなので、こういったプラットフォームの需要は高いのかもしれない。

Language Cloudはすでにシードラウンドをクローズしており、そのラウンドではデジタルガレージ、サンブリッジ、500 Startupsと日本のエンジェル投資家から70万ドルの資金を調達している。なお、500 Startupsのバッチプログラムには来年の2月から参加する予定だそうだ。