Microsoft、JavaScript系の新言語、TypeScriptのデベロッパー・プレビュー版を発表

次の記事

iPad Miniのプレス・イベントの招待状、10月10日発送との情報―イベントは10月17日か?

javascript

今日(米国時間10/1)、Microsoftはデベロッパー・プレビュー版のTypeScriptを発表した。

これはJavaScriptに近い新しいプログラミング言語で、JavaScriptに翻訳されるので、この言語を用いたアプリはすべてのブラウザで作動する。ソースコードはApache 2.0でライセンスされ、Codeplexにアップされている。

TypeScriptの文法はJavaScriptとほとんど同一だが、静的型付けなどいくつかの機能が追加されている。Microsoftのプログラミング言語のボスの1人、Anders Hejlsbergは「これらの新機能によって大規模なアプリの開発が容易になる」と述べている。TypeScriptの狙いは部分的にはGoogleのプログラミング言語Dart に近い。しかしDartほど根本的な部分でJavaScriptから離れてはいない。

CoffeeScriptと同様、TypeScriptはJavaScriptにコンパイルされて実行される。しかし似ているのはそこまでだ。Hejlsbergは「TypeScriptは実はECMAの委員会で作成されている次世代のJavaScriptの仕様をベースにしている」と述べた。

JavaScriptの起源はNetscapeブラウザのためのシンプルなスクリプト言語だった。当初は大規模なアプリケーションの開発に用いられることなど全く予期していなかった。しかしウェブの勃興、さらには最近のHTML5の普及によってJavaScriptはクライアント側アプリの標準開発言語になった。またサーバ・サイドのアプリケーション開発でもNode.jsによってJavaScriptが有力な言語となっている。

Backbone.jsベンチャーキャピタルから巨額の資金を集めたMeteorNodejitsuFlatironなどのフレームワークが大規模なJavaScriptアプリケーションの開発の効率化を図っている。

TypeScriptは(CoffeeScriptもそうだが)、既存のこうしたフレームワークやライブラリで作動するので、どんなJavaScriptコードもTypeScriptのソースにコピー&ペーストして作動させることができる。

HejlsbergはTurbo Pascalの開発者であり、Delphiのチーフ・アーキテクトを務めた。またC#とLINQの主任アーキテクトだ。TypeScriptはHejlsberg、Steve Lucco、Luke Hobanによって開発された。

主要な機能には次のようなものが含まれる。

  • 静的型付け(オプション)
  • クラス宣言
  • モジュール・サポート
  • Visual Studioプラグイン

「TypecSript言語はInternet Explorerでなんらかの優越的地位を与えられるのか?」という質問に対し、Lucco(IEのJavaScriptレンダリング・エンジンのChakraのチーフ・アーキテクト)は「それはない。ほとんどデベロッパーはTypeScriptをオンラインでのみ利用するだろうから、JavaScriptにハンディをつけることはMicrosoftの利益にならない。またIEにせよ他のブラウザにせよ、TypeScriptを用いてJavaScriptレンダリング・エンジンを高速化する方法はない」と述べた。

画像:Dmitry Baranovskiy / CC

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+