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CIAによるNoSQLへの投資は続く: In-Q-Telが今度はCloudantを支援

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今日(米国時間10/2)、クラウドからデータベースを提供しているCloudantが、CIAなど合衆国の諜報機関が出資している非営利のVC、In-Q-Telから特注の開発を受注し、同時に投資(額非公開)も受けた、と発表した。In-Q-Telは先月にも、オープンソースのNoSQLデータベースとして知名度の高いMongoDBを抱える10genに、投資を行っている。それぞれ投資額は、100万〜300万ドルと噂されている。

今回の契約の一環としてIn-Q-Telは、Cloudantのホストサービスの利用を合衆国政府の諸機関に推奨していく。一般的にIn-Q-Telの投資対象は、合衆国の諜報コミュニティにとって価値があると見なされたテクノロジである。ぼくが前に書いた10genに対する投資の記事も、見ていただきたい。

CloudantはY Combinatorの2008年夏学期の卒業生だ(2007年卒のCloudantとは無関係である)。同社はAvalon Venturesから100万ドルのシード資金を獲得し、さらに2011年12月には(出資者非公開で)200万ドルを調達している。

CloudantのプロダクトBigCouchは、Apache CouchDBをベースとするNoSQLデータベースだ。同社の主な事業は、クラウド上でBigCouchのインスタンスを各顧客向けにホストし管理することだ。ただしMonsantoの例のように、BigCouchのオンプレミスのインストールとサポートも引き受ける。

CouchDBを作ったのはApacheだが、現在Cloudantは、CouchDBのエンタプライズ向けサポートの筆頭プロバイダだ。同社は2008年にMITの物理学者Alan Hoffman、Adam Kocoloski、Michael Millerらが創業した。この三名は、大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider, LHC)の大量のデータ集合の処理を担当していたが、データ管理の困難さにフラストレーションを感じるようになった。そこで彼らは、ビッグデータを取り扱うためのスケーラブルでクラウドベースのプロダクトを作ろう、と決めた。Cloudantのサービスが立ち上がったのは2010年である。

2009年にCouchDBの作者Damien Katzが、Couch.ioを共同創業した。それはのちにCouchOneと名前を変え、CouchDBの商用利用を同社のビジネスとした。そして2011年の1月にCouchOneはMembaseと合併してCouchbaseとなった。昨年11月にCouchbaseは、今後はCouchDBのサポートを取りやめる、ApacheのプロジェクトとしてのCouchDBへの寄与貢献も今後はしない、と発表した。今、同社の主製品は、Membaseをベースとし、CouchDBの機能の一部を取り入れたものになっている。

CouchDBはボランティアデベロッパたちの活発なコミュニティに支えられたApacheのプロジェクトであり、Couchbaseの社員も個人的に参加している。だから、今後消滅する危惧はない。しかしCloudantが今なおCouchDB にコミットし、同社の製品であるBigCouchの機能をCouchDBのプロジェクトに還元していることは、CouchDBの将来性をより確実にしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))