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FacebookのCOO、シェリル・サンドバーグ―「立ち止まっているリスクこそ恐ろしい」

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ニューヨークで開催されたIAB(Interactive Advertising Bureau)のカンファレンスでFacebook COO、シェリル・サンドバーグと取締役のマーク・アンドリーセンがニュースキャスターのチャーリー・ローズからインタビューを受けた。その中でローズは「これまでFacebookは予測を間違えたことはあるか?」と尋ねた。

サンドバーグはこれに対して「イェス」と答え、FacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグが最近TechCrunch Disruptカンファレンスで「HTML5を過大評価してiOSのネーティブ・アプリの開発が遅れたことのは失敗だった」と語ったことを例に挙げた。. サンドバーグは「こうした失敗は部分的にはわれわれの戦略にもとづいている」と言う。失敗やマネタイズを遅らせる可能性があっても大きく賭けていくのがFacebookの戦略だ。

同席していたマーク・アンドリーセンは「投資家としてこうした企業には積極的にリスクを取ってもらいたいと思っている。テクノロジー企業が保守的になったら終わりだ」とFacebookの戦略を擁護した。アンドリーセンは「新しいアイディアを試して、その成功率が50%を超えるようだったら、その会社は必要にリスクを取っていない。保守的にすぎる」と述べた。アンドリーセンはまた「成功する企業は満足を先延ばしするものだ」と断言した。

これは同時にFacebookのハッカー文化と長期的ビジョンに対する擁護でもある。上場以来、Facebookは一部の投資家を満足させていないが、それは気にしていないとサンドバーグは言う。「われわれは大胆で攻撃的なビッグ・プランを持っている。リスクを取ることにためらいはない。Facebookが必要としているレベルの大規模な成果はそういう戦略でなければ得られるものではない」とサンドバーグは主張する。

Facebookは手っ取り早く無差別な広告を満載して早くからマネタイズすることも可能だったろう。しかしそうはせず、マネタイズを先延ばしし、Facebookに対するユーザーの依存度を高めることに専念した。それによってFacebookは信じられない規模でユーザーの個人情報を収集することに成功した。今や10億人のユーザーの経歴、友だち関係、活動履歴を利用してFacebook内だけでなく全インターネット上で個人にターゲットした広告を配信する広告ネットワーク構築することが可能となる。これこそビッグ・プランだ。

「ビッグにいく」という戦略はFacebookの上場価格設定にも現れている。Facebookは自社の価値を1株38ドルよりずっと高く見積もっている。この強気の上場価格で得た膨大な資金は企業買収や優秀な人材の採用の原資となると同時に、Facebookが性急にソーシャル・広告からマネタイズしなくてもすむ余裕を与えている。

サンドバーグは「失敗するには2た通りの方法がある。ひとつは目標が達成できない場合。もう一つはあまりに容易な目標を設定して四半期ごとにそれが次々と達成できてしまう場合だ」とザッカーバーグの言葉を引用した。

新しいテクノロジーの採用には不安がつきものだが、サンドバーグとアンドリーセンは「リスクを取らずに成功することはありえない」という点で意見が一致した。「何も変えずにただ立ち止まっていることのリスクこそ恐ろしい」とサンドバーグは述べた。

Facebookの写真: Sheryl Sandberg.

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+