今の‘メーカームーブメント’は第三の産業革命だ: Wired編集長Chris Andersonインタビュー

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Wired Magazineの長年の編集長でThe Long Tailの著者で“フリーミアム”という言葉を作った”などなど々々で有名なChris Andersonは、近未来の新しいトレンドの萌芽を嗅ぎつける嗅覚の鋭さでも知られている。

その彼に聞いてみたいことと言えば、もちろん: 今いちばん気になっていることは何?

答は、“メーカーサブカルチャー(maker subculture)”だ。ソフトウェアではなく、「物」を作ること。デジタル技術がDIY精神と合体して、小規模に物を作り始める。このトレンドというかムーブメントをすばらしいと感じたAndersonは、Makers: The New Industrial Revolutionという本まで書いた(上の画像)。先週発売された同書(eブックもあり)は、今のメーカームーブメントの本質は第三の産業革命だ、と主張している。

そのほか、おもしろいことがいっぱい書いてある本なので、このたび本誌TechCrunchのスタジオにお招きできたことは、とても嬉しい。下のビデオを、ぜひご覧いただきたい。私の個人的な感想では、彼の本も話も中身が濃いので、一つか二つだけそのキモをご紹介することが、たいへん難しい。いちばん良いのは、本を買って読むことだ。でも、がんばって、このビデオから少し抜き書きしてみると…:

“革命”においてアクセシビリティ(アクセス可能性)が重要なのはなぜか。とりわけ、テクノロジや物作りではどうなのか:

“今起きつつある革命は、新しい技術を作り出すというよりも、技術を民主化する革命だ。技術が広範な一般大衆のものになり、万人の創造力と活気が、技術の新しい応用を生み出す。それが、第三の産業革命だ。

第三の産業革命は、テクノロジ(コンピュータ応用技術)と物作り(製造技術/設備/機械…)の合体だ。そしてその両者が、万人の机上にあること。”

メーカームーブメントは、ロングテールとマスマーケットをどうやって橋渡しするのか:

“今可能になりつつあるのは、新しいタイプの起業家的企業であり、それはせいぜい1万名の市場を対象とする。1万は仮に言ってみただけだが、でも1万は大企業には対応できないし、素(す)の個人にも対応できない。しかし起業家的企業であるメーカーたちにとっては、プロトタイプを作り、資金を調達し、今後スケールアップが可能な製造技術にアクセスするのにちょうど適した市場規模だ。

その1万名の市場が1万名にとどまれば、いわゆるニッチであり、ぼくが最初の本に書いた‘ロングテール’だ。しかしまた別の一部は、次の段階、1千万名の市場に移行するだろう。1万から始まった市場が自然に1千万に成長するのは、それが世の中が求めていた製品だからだ。だからそれは、世の中が育ててくれた企業、ということになる。いわばその起業家的企業は、マーケットプレースの試験にパスしたのだ。”

そのほかビデオでは、こんなことも語っている:

  • メーカームーブメントでいろんな物が作られるようになると、産業廃棄物の増加が緩和される。(8:41)
  • 彼のお得意の新造フレーズ、今回は、“ハードウェアは新しいソフトウェアだ”。(12:18)
  • 3Dプリンタはいずれどの家庭にもあるようになる(本誌の上には反対論賛成論の両方が載っているが、Andersonは熱烈な賛成派だ)。現状の3Dプリンタは、AppleのMacintosh時代に相当するそうだ。それはまだまだ、iPhone/iPad時代ではない、ということ。
  • 彼の、仕事と家庭との両立のさせ方(子どもが5人いる!)。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))