KiiがMBaaSでモバイルアプリの成長支援をパブリックベータで開始

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kii logo本日、クラウド技術や広告配信サービスの提供、モバイルアプリ開発者の収益化やビジネス拡大を支援するベンチャーファンドを組み合わせたユニークな企業であるKiiがモバイル事業支援拡大に向けて新たにサービスを開始したことを発表した。

Kiiは電話帳バックアップサービスなどモバイルデータ同期とバックアップ技術で有名であったServoSoftwareとシンクロアが合併して2010年に設立された会社で、現在もその技術を応用している。そのKiiが本日発表したのはKii Platformで、クラウドサービス(Kii Cloud)、OEM配信(Kii Catalog)、アーリーステージ向けベンチャーファンド(Kii Capital)の3つで構成されているプラットフォームだ。

Kii PlatformではこれまでにKiiが行ってきたMBaaS(Mobile Backend as a Service)事業を一般公開しようというものだ。MBaaSはモバイルに特化したクラウドの形態のひとつでモバイルアプリのバックエンドに求められるデータベースやサーバーの管理をAPIを呼び出すことで簡単に実装できるようにしたサービスだ。

このサービスを一般公開する理由のひとつとして、Kii代表取締役会長の荒井真成氏は「現在はApp StoreやGoogle Playのようなプラットフォームが整っているため、スタートアップするのにお金をかける必要がほとんどなくなった。しかし、その次のステップ、つまり収益化や世界展開をするステージが難しい状況である」と語った。

kii

Kii Platformでは上記の3つのサービスを提供するのだが、Kii Cloudではユーザーやデータの管理、取得したデータの分析と地域別の広告設定などが行える。Kii Catalogはアプリをストアに登録した後のディストリビューションを支援するサービスで、Kiiに参加しているアプリはカタログに載り、そこからKiiが選んだアプリを通信キャリアやスマホベンダーにアピールするそうだ。

Kii Capitalはアーリステージのアプリ開発者・スタートアップに出資するベンチャーファンドですでに本誌でも紹介しているGrappsを運営するLotus・F、HUGGなどに出資している。他にも数社に出資しているがいずれも出資額は50万ドル以下だそうだ。Kii Capitalではアイデアはあるけれど、バックエンドの技術がないという大学生も参加するよう、来年より大学を中心に説明会を実施するつもりとのこと。

Kii Platformでは1年間でプラットフォームに参加するアプリケーションが5,000から10,000、マネタイズやディストリビューションなどのパートナーシップが50から100、出資や経営参加まで踏み込むのは10から20ほどを目指しているそうだ。

最後にKiiの特徴的な点を挙げると、App StoreやGoogle Playをクローリングしていてその中からユーザーの目を引いていると思ったアプリに自らアプローチするというところだ。