Facebook、スパム対策に力を入れる―API利用の制限などアプリのデベロッパーに大きな影響

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Facebookは与え、Facebookは奪う。昨年サンフランシスコで開催されたf8デベロッパー・カンファレンスではオープン・グラフのメリットが大いに宣伝された。オープン・グラフAPIを利用したFacebookアプリがいかにさまざまなソーシャル機能を実現できるかが、クッキング・アプリとランニング・アプリでデモされた(左の画像)。

しかし1年と少々でFacebookはこのタイプのAPI利用を制限し始めた。スパムあるいは濫用ケースに対する対策だと思われる。アプリは今後Listen、Read、Watch、Like、Followというビルトイン・アクションしか利用できなくなる。

またFacebookは写真や位置情報が付加された投稿をニュースフィードに重点的に配信するというアップデートを行った。FacebookのHenry Zhang によれば、質の高い画像入りの投稿によってアプリは通常より70%も多いクリックを獲得でき、またオープングラフによるロケーション・タグを利用して適切な地図を表示した投稿は「いいね!」を50倍も獲得したことがあるという。

Facebookは今回、特に「アプリがユーザーに代わってニュースフィードに投稿する」ことに伴って生じる問題の対策に力を入れている。これはFacebookプラットフォームがリリースされた当初から問題となってきた。

ユーザーがコンテンツを開くだけでそのことがFacebookに自動的に投稿されれる場合について、Facebookは楽曲を再生した場合にそれが投稿されるようなタイプの自動投稿は容認するものの〔Listenアクションが利用できる〕、通販サービスで商品のページを開いただけでFacebookの自動投稿が行われるようなケースは禁止される。

つまり、アプリがFacebookに自動的に投稿しようとする場合にはFacebookで容認されたListen、Readなどのビルトイン・アクションのみが利用できる。既存のアプリがカスタマイズされた独自のアクションを実装している場合、デベロッパーは90日以内に上記の公式アクションに置き換えねばならない。

Facebookはまた「友だちのウォールに書き込む」APIを廃止した〔日本版:この機能を使った自動書き込みには「オフにする」や「スパムとして報告」など否定的な反応が多かったためだという〕。ユーザー自身がタグなどで友だちを明示的にメンションしている場合にはその友だちのウォールに自動的に書き込むことが許される。

これらのアップデートを通じてFacebookはデベロッパーに対しアプリの質に直接に責任を持つことを要求している。デベロッパーはユーザーの否定的なフィードバック(「オフにする」や「スパムとして報告」など)が一定のレベルを超えないよう注意する義務が課せられた。

Facebookプラットフォーム・ポリシーのIIIにA 6として新たに次のように明記された

コンテンツの品質:デベロッパーは高いユーザー体験を提供する責任を持つものとする。デベロッパーはユーザーを混乱させ、欺きあるいは誤解させるような行為ならびにスパム行為、ユーザーが予期せぬ行為をしてはならない。デベロッパーはApplication Insightsに表示されるユーザーからのフィードバックを監視し、否定的なフィードバックがFacebookの定める水準以下となるよう努めねばならない。過当な広告を表示し、あるいはバグを放置してはならない。アプリの説明はアプリの内容に沿うものでなければならない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+