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すでに2500万のエンドユーザを抱えるKiiのモバイルバックエンドサービスが公開ベータへ

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モバイルアプリのためのバックエンドをクラウドからのサービス(mobile back-end as a service, MBaaS)として提供するKii Cloudが今日(米国時間10/11)、デベロッパ向けに公式オープンした。Kiiのエンドユーザはすでに2500万にのぼり*、NTT docomoをはじめ多くのモバイルキャリアとパートナーしている。2年がかりで開発したKii Cloudは、デベロッパからサーバ構築の負担を免除する同社独自のバックエンドの、SDKとAPIを提供する。〔*: Kiiの顧客であるキャリアたちのユーザ。〕

MBaaSは基本的に、デベロッパのためのサービスだ。デベロッパはアプリをプログラミングし、それをMBaaSのサービス(ここではKii Cloud)にプッシュする。自分のサーバやバックエンドを作る必要がない。とくにKiiの場合のキモは、db4objectsがオープンソースのプロジェクトとして開発したオブジェクトデータベースを使ってAPIとSDKを提供し、単純性とスケーラビリティを担保することだ。同社の広告ネットワークとディストリビューションのリーチは、日本、韓国、台湾そして中国の全域に亘る。

Kii Cloudの仕組み

デベロッパはアプリを書き、それをKiiへ展開する。複数のデバイスにまたがるユーザ認証のためのコア機能として、SDKはアイデンティティサービス(本人性同定サービス)を提供する。KiiのユーザプロフィールにはJSON互換のオブジェクトがあり、それによりユーザは自分のプロフィールを比較的容易に作れる。

Kii Cloudはそのデータ機能と分析機能もセールスポイントにしており、ここでも使いやすさを強調している。SDKはiOS用とAndroid用がある。バックエンドプログラミングをいっさい要さずにどんなデータでも放り込める、と同社は言っているが、それについてはより具体的な検討が必要だろう。

Kiiでデベロッパに対するマーケティングを担当しているVP Miko Matsumuraによると、デベロッパにとってKiiの魅力は、アプリの潜在ユーザがすでに数百万人もいることだ。またKiiには広告ネットワークもあり、デベロッパは自分の広告をKiiの上で直接売ったり管理したりできる。

Kii Cloudを実際に支えるのはサンタクララのServo Softwareと東京のSynclore Corporationだ。Servoは、モバイルの事業者やデバイスメーカーやデベロッパに対するAPIとSDKのプロバイダとして創業された。2008年創業のSyncloreは、Nokia Japanからのマネジメントバイアウトがその始まりだ。同社はDocomoやSoftbankなどのモバイル事業者にソフトウェアを提供し、同社独自の携帯電話用バックアップシステムを有する。

そして、両社が2010年に合併して構築に取り組んだサービスが、今日のKii Cloudだ。Miko MatsumuraはKiiの役員となり、Kii Cloudのデベロッパリレーションを担当している。彼が語る基本的な筋書きは: 2500万のエンドユーザがデベロッパのアプリやサービスを使う…そのデベロッパたちの多くは、Kiiのパートナーやスポンサー企業(Kyocera, Softbank, Sharpなどなど)で/のために仕事をしている人たちだ。今ベータのKii Cloudは、とりあえず年内は無料で利用できる。

Servo Softwareを創ったChristof WittigはKiiのCEOで、KiiのVC部門であるKii Capitalの常務取締役でもある。Kiiの前はdb4objectsのファウンダでCEOだったが、同社は2008年12月にVersant Corp.が買収した。db4objectsは、オープンソースのオブジェクトデータベースdb4oの開発、商用ライセンス、およびサポートを行っていた。Kiiのオブジェクト指向技術は、Wittigのこのような経歴に由来する。オブジェクト指向技術はKii Cloudのサービスの中核であり、デベロッパがこのプラットホームに新たな機能やデータ集合を加えていくときの複雑な対話的操作を(その外見を)容易化している。

Kiiは、第二世代のクラウド企業だ。同社はエンジニアリング企業であり、データベースのスキルを背景に持つベテラン技術者たちが、モバイル市場向けに開発したサービスだ。しかも、アメリカとアジアにまたがるグローバルな性格が、成功の要因になっている。NTT docomoのような大手キャリアがすでに持つディストリビューション(流通経路)も、Kiiの大きな価値だ。これらのキャリア企業は、Kiiが提供する課金ソフトウェアをその経営の基盤として使っているの。だから、グローバルなリーチをねらうデベロッパにとって、Kiiの魅力は大きい。

なお、最後にぼくから言っておきたいのは、同社が使っているモバイルのバックエンドについて、デベロッパたちは細かく検討することが必要だ。大量のオプションがある。Kin Laneが、そのほかのMBaaSサービスの一覧リストを提供している。たとえば、 KinveyParseなどなどだ。Kiiはエンドユーザの多さを売りにしているが、でも、この混み合った市場では、重要なのはそれだけではない。若くて小さなサービスプロバイダも、十分、検討に値するだろう。Kiiは、この混雑からどうやって抜け出るのか。またそのバックエンドは、本当にグローバルな数百万のユーザに対するスケーラビリティを、今すでに有しているのか。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))