OpenStackがGoogle Compute Engineを利用できるAPIをCloudscalingから提供, AWSの独占崩れる

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AWSなどと競合する新人IaaS Cloudscalingが、Google Compute Engine(GCE)のAPIをOpenStack向けにオープンな形で提供する。これにより、このオープンで連邦型のクラウドプラットホーム(OpenStack)を利用するユーザが、Googleの広範なインフラにアクセスできるようになる。

サンフランシスコのスタートアップCloudscalingは、AWS(Amazon Web Services)的なIaaSをオープンな分散クラウドとして提供する企業の先がけの一つだ。同社はOpenStackを使うプロジェクトにGCEのAPIを実装するための技術とコード開発を提供する。OpenStackは、2年前にスタートしたオープンクラウドへの取り組みだ。それは今や世界最大のオープンソースプロジェクトと言われ、88か国850の企業団体から6000名近いデベロッパが開発に参加している。OpenStack Foundationは、これら会員や21のプラチナ/ゴールド会員企業から1000万ドルの資金を調達している。

CloudscalingのファウンダでCTOのRandy Biasによると、OpenStackコミュニティの誰もがそのコードをダウンロードでき、自分のOpenStackアプリケーションにパッチできる。そしてそれにより、GCEのAPIを利用できるようになる。まだベータだが、試験は十分に行った。しかし今後の進化のためには、実用ユーザからのフィードバックが必要だ、と彼は言っている。

CloudscalingはGCE APIのコードを、OpenStackの一部として、あるいは単独のパッチとしてサポートする。Biasによれば、OpenStackのコミュニティからの変更やアップデートを大いに歓迎する。

これはOpenStackとGCEにとって画期的な事件だ。前者はデフォルトでAWS互換だが、これからはGCEがオプションとして加わる。Biasは、メールによるインタビューで、次のように述べている:

これによって市場に選択肢が導入される、と信じている。顧客が複数のクラウドにまたがる連邦型のソリューションを作れることが重要であり、そのためには複数のメジャーなパブリッククラウドシステムのAPIをサポートする必要がある。またそれら複数のサポート間に最大限の互換性が必要だ。互換性はAPIに始まり、アーキテクチャとビヘイビアの忠実な共通的再現で終わる〔==それが究極の目標である〕。

その場合の課題は可搬性であり、OpenStackの本来の魅力もそこにある。Googleはクラウドに関してはまだまだこれからの企業だが、それが保有するインフラは世界最大だ。いずれGoogleは、AWSの大敵になるだろう。また、顧客がOpenStackへの理解を深めるにつれて、今のプライベートスタックの一時的な流行も鈍化するはずだ。これからは、OpenStackやGoogle やAWSなどが提供する経済的で使いやすいサービスが、軽量アプリケーションやミッションクリティカルなアプリケーション、あるいはそれまで大企業が自社のハードウェア上で動かしていたレガシーのソフトウェアを動かしていくことになる。

彼は、目標は連邦型クラウドだと言っているが、しかし顧客が複数のクラウド間を自由に動き回れるためには、まだまだ多くの技術開発が必要だ。Google自身も、クラウド分野のオープンな技術の蓄積は、やっとこれから始まる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))