脅しを信じてはいけない。Windows 8はあなたが思っているよりずっと良い

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Windows 8の正式公開まで2週間を切り、一般公開前のレビュー記事を見たみなさんは、デスクトップで使うWindows 8を純然たる惨事だと思っているかもしれない。それは違う。少々慣れは必要だが、殆どのデスクトップユーザーはWindows 8を問題なく使える。

MicrosoftがWindows 8で極端に走ったと考える人たちは、これがデスクトップのタブレット/タッチOSとのハイブリッドであることに注目しすぎる傾向にある。伝統的なスタートメニューなしにユーザーは生きていけるのか、と彼らは問う。Metroアプリの切り替え方はどうやって知るのか? 新しいスタートメニューをひとたび開いた後、いったいどうやって慣れ親しんだデスクトップに戻る方法を見つけるのか? どうしてMicrosoftは、膨大な数のユーザーにこれほど多くの認知的負荷を与えるオペレーティングシステムを提供できるのだろうか?

Metro:去る者日々に疎し

確かにWindows 8には、Metroスタイルのスタートメニューなどいくつも新しいコンセプトを導入されている。しかし、殆どの部分はWindow 7と同じように使えるので、これはサービスパックのようなものだと思えばいい。

古き良き使い慣れたデスクトップはいつもそこであなたを待っていてくれる。実際、Metro/Windos 8スタイルのユーザーインターフェイスは99%無視することができる。Windows 8を立ち上げた時には対面する必要があるが、そこからワンクリックで何かデスクトップアプリを起動すれば、Metro UIを抜けてデスクトップに戻ることができる。

Microsoftの共同ファウンダー、Paul AllenはWindows 8を、「エレガント」であると同時に「難解」と称した。私はこれがこの初めての体験を実によく要約していると思う。ただしこれは難解なパズルではない。そしてMicrosoftは初めて起動した時使い方を丁寧に説明してくれる。

確かにWindows 8はデスクトップとタブレット/タッチOSのへんてこな合体のように感じる。最新のOS XでiOSライクのLaunchpadを支障なく無視できるのとは異なり、Metroを完全に視界から消すことはできない。しかし、このMetroを扱わなくてはいけない僅かな時間も、実はそう悪くはない。慣れるのに少し時間はかかるし、デスクトップにはちょっと場違いに見えるのは確かだ。完全にこれを自然に感じられるようになることはないだろうが、一部の人たちが思い込ませようとしているような致命的問題ではない。

MicrosoftはWindows 8を、将来ノートPCやデスクトップがタッチ対応した時へ向けての足がかりと考えている。そのギャップを繋ぐために、同社はタッチインターフェースと伝統的デスクトップインターフェースを一つのOSに融合する決断をしたのだ。今考えれば、Microsoftはデスクトップに旧スタートメニューに戻る選択肢を与え、ユーザーにホットコーナーの使い方を覚えることを強要するのをやめ、事実上デスクトップをアプリに変えることによって、もっとうまくできたかもしれない。しかし最終的には、最初に思ったほどの大ごとではない(しかも、古典的スタートメニューに戻すツールがすでにいくつ出ている)。これは、しかしMicrosoftにとっては大きなギャンブルであり、15億ドルと噂されるWindows 8のマーケティング費用は、人々にその使い方を説明するためだけに使われることになるだろう。

Windows 8はMicrosoftが、そして業界全体が、転換期にあることを示している。これがMicrosoftの歴史に残る最高のWindowsバージョンになることはないだろうが、私は過去数カ月ほぼ毎日使っていて、Windows 7に戻りたいとは思わない。Windows 8は起動が早く、動作もスムーズで、安全で、はるかに安定している(3月に使い始めてからこの新しいブルースクリーンを見たのは一度だけ)。OS Xのマイナーアップグレードと同じように、ほかにもMicrosoftはデスクトップのUIを洗練し、いくつかのワークフロー(特にファイルの取り扱い)を高速かつ直感的にした。Metro UIを完全に消すことはできないが、邪魔になることはない。

誤解しないでほしい。これは必須のアップグレードではない。Windows 7に満足している人に、Windows 8は必要ない(そしてこの理由によりMicrosoftの売上は打撃を受けるに違いない)。しばらく前に書いたように、Windows 8は初めて使った時に困惑するが、一定の時間とチャンスを与えれば、Windows 7には戻りたくなくなる。

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(翻訳:Nob Takahashi)