Googleのパーソナライズド検索は、 ユーザーの政治的党派性を高めるか

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われわれが知りたい情報のみを提供する検索エンジンには、意図しない邪悪な側面がある。それはわれわれを政治情報の反響室に閉じ込め、われわれの既知情報を確認する。Googleの競合相手、DuckDuckGoが小規模な調査結果を公表し、Googleのパーソナライズド検索が、妊娠中絶や銃規制に関して、利用者がGoogleにログインしていない時さえも、驚くほど異なる結果をもたらすことを示した。「あなたが生の情報を検索したつもりでも、得られるのはあなたに合った情報なのです」とDuckDuckGoの抜け目ない広告は言う。

もはやGoogleに「通常の検索結果」はない。 from DuckDuckGo on Vimeo.

2009年以来、Googleはパーソナライズド検索を全ユーザーに推進してきた。位置情報と検索履歴も利用される。Googleは、パーソナル化は決定的に重要で、なぜなら「タージマハール」がインドの建造物なのか、ジャズミュージシャンなのか、ユーザーの意図を方法的に推測する唯一の方法だからだと主張する

パーソナラル化は、政治情報に関して意図しない結果をもたらすことがある。市民は、政治情報に関して、好むと好まざるとにかかわらず、バランスのとれた視点を必要としていると一般に仮定されている。しかし、DuckDuckGoは100人の協力者による小さな調査の結果、Goolgeの「妊娠中絶」に関するパーソナルライズド検索は、ある人にはオバマ大統領の立場を、ある人には中絶反対活動家のジアナ・ジェッセンの情報を返した。政治党派性は個人情報収集がもたらす新たな意図せぬ結果となるかもしれない。

反響室論争は新しい話ではない。法学者で元ホワイトハウス高官のカス・サンスタインはこれを「サイバー小国乱立化」と呼んだ(あるいは、 簡潔さを求めるなら<「スプリンターネット」)。しかし調査結果は、われわれが一部の人たちが憂慮するほど積極的な党派性を持っていないことを示している。ユーザーのニュース閲覧傾向の大規模な追跡調査を実施した学者らも、党派的な情報検索の証拠を殆ど見つけていないここここにも調査結果がある)。「個人が自分の意見と合わない情報を含むニュース記事を忌避するという証拠はない。将来の研究についての推測や方向性が検討されている」とオハイオ大学のケリー・ガレット教授は書いている

Googleのケースでは、パーソナライズド検索が意図〈しない〉党派性を生み、それが情報の自己確認スパイラルを無限に増幅している可能性もある。DuckDuckGoは、これが実験の妨げとなっていること〈および〉民衆の知識と投票行動に影響を与えていることを明らかにする必要があるかもしれない。上記の通り、インターネットの与える影響に関する理論的記事を書くことは容易だが、それが実際に真実であることを証明することは全く別の問題である。

それでも研究には値する。なぜなら、パーソナライズド検索が引き起こすであろう結果は、われわれの民主主義にとって非常に厄介な問題だからだ。

[Via Talking Points Memo]

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(翻訳:Nob Takahashi)