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ホスティングサービスDreamhostがOpenStackによるパブリッククラウドDreamComputeを立ち上げ

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ホスティングサービスDreamhostが、オープンなクラウドインフラOpenStackを使ったパブリッククラウドサービスDreamComputeを作った。この新しいIaaSは、オープンな製品と商用製品の両方にまたがる幅広い選択肢を顧客に与え、連邦型*で普遍的なクラウドの、市場における将来性を示すものだ。〔*: 連邦型, federated, federation, 単一ベンダ単一システムの反対、複数のクラウドを統合的に使う・使えること。もちろん標準性・互換性がカギ。〕

Dreamhostは長年のホスティングサービスプロバイダだが、ここ数年はOpenStackに入れ込んでいる。OpenStackとの関わりは、同社によるオープンソースの次世代ストレージサービスCephの開発とも関連している〔関連記事1、〕。CephはRackspaceやAmazon Web Services(AWS)などの提供物とも互換性があり、そのサービスはNiciraのネットワーク仮想化プラットホームと並んでDreamComputeの中核的存在だ。NiciraはVMwareがこの夏12億ドルで買収したネットワーク仮想化技術のプロバイダだが、それはOpenStackのコア的ネットワーキング技術でもある。DreamComputeが提供するAPIはOpenStackのAPIと互換性がある(Nova Compute、Quantum Networking、ブロックストレージのCinderなど)。

DreamComputeはOpenStackにとって注目すべき開発だ。OpenStackは誰もがその上に自分のクラウドを構築できるオープンなインフラだが、DreamComputeの登場によってその普及に加速度が付いた感がある。先週はCloudscalingが、Google Compute Engine(GCE)のAPIとの互換性を提供すると発表した。OpenStackは世界最大のオープンソースプロジェクトだ。個人メンバーは6000名近く、彼らが88か国850の企業や団体を代表している。OpenStack Foundationはこれらメンバーと21のプラチナ/ゴールドスポンサー企業から1000万ドルを調達している。同団体が年に二度行うイベントが、今日(米国時間10/15)サンディエゴで始まる。

DreamComputeのサービスは、デベロッパと“インターネット起業家”たちに提供される。アプリケーションの開発、試験、高度な分析、およびアプリケーションのためのプラットホームをクラウドからのサービスとして提供し、RAM 1GB〜64GB相当のワークロードをこなす。

CephはDreamComputeの重要な戦略的要素だ。それは、企業が複数のクラウドプロバイダを使えるという意味で、強力だ。Scott Merrillが先月書いたように、CephのAPIはAmazon S3やOpenStackのSwift(Rackspaceのストレージバックエンド)と互換性があり、これらのサービスを使っていた顧客にもすぐに対応できる。

Niciraのネットワーク仮想化プラットホームは、OpenStackのオープンソースなQuantumネットワーキングプラットホームのプラグインとして統合され、DreamComputeの顧客にプログラマブルな仮想ネットワーキング機能を提供する。巨大なコンピュータによるクラウドサービスが自由にプログラマブルであるという点では、AWSにも近い。しかしそのことはまた、DreamComputeのサービスが複数のプロバイダにまたがる連邦型のものでもありえることを、意味している。

DreamComputeはAWSやGCE、Rackspace、HPなどと競合し、さらにもちろん、OpenStackを基盤的に使ってパブリッククラウドのサービスを構築しているそのほかのプロバイダたちとも競合する。

このようにOpenStack製品登場のニュースがこのところ相次ぐことは、クラウドサービスへの需要の高まりを示している。クラウドサービスが連邦型で充実していくことにより、顧客の選択肢はより広範になり、多様性こそが健康の証しであるような市場を育てていく。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))