シングルボードコンピュータのRaspberry Pi、RAM容量を256MBから512MBに増量(価格は据え置き)

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raspberry-pi-logoRaspberry PiというミニコンピュータのRAMアップグレードバージョンが登場した。これまでの256MBが512MBとなり、価格は据え置きの35ドルということになっている。今回のアップグレードは、Raspberry Piを汎用に使いたいと考えて、高価になっても良いからRAMのアップデートを希望するという人びとの声に応えるものなのだそうだ。教えてくれたのはチップデザインを担当し、Raspberry Pi FoundationのファウンダーでもあるEben Uptonだ。しかしUpton曰く、価格については35ドルを上限としておくことに決めたのだとのこと。TechCrunchが最近行ったインタビューに応えてくれたときにも、そのことに触れている。「価格は大きな差別化要因になっているのです」とのことだった。

「以前から、Raspberry Piと同様のボードは200ドル出せば手に入れることができました。しかし25ドルから35ドルという価格はあまり見たことがないはずです」と、Uptonは続けている。「私たちの提供するプロダクトにおいて、価格というのは重要な差別化要因なのです。低価格化ということこそ、まさに私たちが行った非常に重要なポイントであるわけです。これまでになかったものを提供しているというわけではありません。私たちは、過去には非常に効果であったものを、お手軽価格で提供しているのです」。

ちなみにUpton曰く、発展途上国からもPiを汎用コンピュータとして利用したいとする声が届き始めているのだそうだ。「テレビがようやく家庭に入り始めたようなところで、Piは情報技術の民主化ということを実現できるかもしれません。アフリカに生まれつつある中間層の人たちが、Piをテレビに繋ぐようになるかもしれません。Piはそうした人びとに購入額以上の価値を提供できるはずです」。

もともと、Raspberry Pi Foundationは、Piを子供たちのプログラム学習用デバイスとして考えていた。初年度に1000台も売れれば良いだろうと考えていた。しかし売りだしてみると、最初の日だけで100,000台を売上げ、Piの市場が当初の予想よりもはるかに大きなものであることを知らされたのだ。たとえばオラクルも、Pi上で動作するJava SE Embeddedのデモを行ったりしている。

Raspberry Pi Foundationのサイトには、RAMアップグレードについてのブログ記事が掲載されている。それによると本日よりModel BのRaspberry Piには512MBのRAMが標準で搭載されるとのこと(Model Aというのは間もなく発売される25ドル版のPiのことで、Ethernet用の口を備えていない)。

ブログ記事を転載しておこう。

Piの提供を開始してからもっとも多く寄せられたのは、より高価な「Model C」を用意してRAMを増やして欲しいということでした。Piを汎用コンピュータとして利用したいと考えている人には、確かにその方が使い勝手が良いのでしょう。メモリを増やせば、それなりの規模のアプリケーションでも同時に動作するようになります。またメモリに余裕があれば、組込みシステム(最近の人気でいえばJavaなどを活用したものとなるでしょう)としても、立派に使い物になるものを構築することができます。

但し、私たちはプロダクトの提供価格として、35ドルを上限として設定しておきたいと考えていました。そこがネックだったのですが、ついには価格据え置きとしたModel Bに、512MBのメモリを搭載できることとなりました。まだ発送されていないオーダーを待っている方々には、256MBモデルの代わりに512MBモデルをお届けすることになります。おそらく今日のうちに512MBモデルを受け取る人も出てくると思われます。追加メモリにアクセスするにはファームウェアのアップデートが必要ですが、こちらについても数日のうちにお届けできるとおもいます。

RS Components、Element14/Premier Farnell、そしてSamsung、ソニー、およびBroadcomといったサプライヤーの皆さんに感謝します。おかげでスムーズに512MBモデルへの移行を行うことができました。みなさんが新しいPiを使って行なっていくことを見るのがいまから非常に楽しみです。

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(翻訳:Maeda, H)