GoogleとBing, 検索の方向性が違ってきた: ソーシャルvs.セマンティック

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ちょっと前まで、GoogleとBingはどちらも、検索エンジンのソーシャル化に力を入れていた。GoogleはGoogle+の機能をたくさん持ち込み、BingはFacebookとの独占契約をフルに利用しようとした。しかし最近では、この二つの検索エンジンのやり方が変わってきたようだ。Googleは徐々にソーシャル離れしているようだし、逆にBingは、いよいよますますソーシャルな機能を増やしている。

Googleの知識グラフ(Knowledge Graph)による結果

Bingはソーシャル検索を強化

初期のBingのことを、Microsoftは検索エンジンではない、行動のためのエンジン(do engine)だ、と称していた。Powersetを買収し、社内にも検索の専門家を育て、単なる検索結果の羅列…1ページ10個のリンク集…ではなく、ユーザの疑問に答えるためのあらゆる知識を提供しようとした。最初の数か月のBingは、一定の分野(スポーツ、経済、音楽、などなど)に関連した質問に素早く答を提供することに力を入れた。しかしその後Bingは、ソーシャルのサイドバーに力点を移した。そして、FacebookやQuoraFoursquareなどにいる友だちからの、関連アップデートやリンクを表示した。

Googleは徐々にソーシャル離れ, Knowledge Graphに注力

ソーシャル検索は2000年代の終わりごろ盛り上がったが、Googleのやり方はまるでパニくったように混乱していた。昨年のGoogle+と”Search Plus Your World“のロンチよりも前から、2009年にはソーシャル検索を導入して検索結果のページを見づらくした(当時Googleが使ったのはFriendFeedだから、とても昔のような気がしてくる)。しかし今でも”Search Plus Your World”は生きてはいるが、でもGoogleがソーシャル検索からの撤退を開始したという感は否めない。

今Googleがもっぱら注力しているのは、Knowledge Graph(知識グラフ、ナレッジグラフ)だ。それはGoogleのそれまでのソーシャル検索へのこだわりからの流れというより、むしろBingの最初の約束の実現に近い。今のGoogleの検索ページでは、Knowledge Graphがソーシャル検索よりも優遇されている。ソーシャル検索は、徐々に冷遇という形だ。今ではソーシャル検索の結果は高輝度表示ではなく、見過ごしやすいグレーのアイコンで示される。’share’(共有)の機能も、検索結果の上をホバーしないと現れない。

BingのソーシャルサイドバーにはQuoraが

Googleが今向かっているのは、ソーシャル検索ではなく‘パーソナル検索’のようだ。数か月前に始めた実験では、サイドバーにユーザのGmail受信トレイGoogle Driveの検索結果を目立つように表示した。これに対してBingは、同じ場所にソーシャル検索の結果を表示し、友だちやエキスパートがその話題について言ってることをユーザに教えた。たとえば今では、Bingでバンドやミュージシャンを検索すると、彼らの略歴、今後のコンサート案内へのリンク、YouTubeのビデオ、などの情報がサイドバーに載る。Bingの情報には重複がときどきあるが、それらはほかの検索結果の中でランダムに分散している。ミュージシャンよりは映画のほうが、Bingの結果は良い。

というわけで、Bingの検索はますますソーシャル化、そしてGoogleはむしろ、セマンティック検索に関心があるようだ。もちろん、両者共、どっちか一つだけ、という割り切りではなく、両方が混在する。どっちが好きかは、個人の好みや検索の目的次第だ。ぼくは個人的にはソーシャル検索にありがたみを感じないほうだが、いろんなデータを見ると、ソーシャルな情報を強調表示すると確実にリンクのクリックは増えるらしい。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))