一般社員でもビッグデータ分析を容易に利用できるHadoopラッパーPlatfora

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Platforaが今日(米国時間10/23)披露したオンメモリのデータアプリケーションは、Hadoopを使ってビッグデータの分析をするソフトウェアのほとんどに欠けているものを備えている。

Hadoopを利用するソリューションの多くは、技術指向の複雑なユーザインタフェイスがあり、統計学やエンジニアリングの知識経験のある人びとの本格的な技術的スキルを必要とする。もう一人、データ視覚化のスキルのある人も欲しいのだが、これはなかなか見つからない。そのスキルの持ち主は“データサイエンティスト”と呼ばれ、テク企業が喉から手を出して探し求めている人材だ。

Platforaのアプリケーションは、いわばHadoopに上にかぶさるラッパーだ。Hadoopはデータを集積して分析するための分散インフラ環境だが、PlatforaはClouderaやHortonworksのようなHadoopのディストリビューションに、補助的な機能を提供する。そのアプリが提供するWeb上のインタフェイスにより、専門技術者でないふつうの人でも、Hadoopアプリケーションを利用できるようになる。下図のように、データの視覚化も行う。

いわゆるデータ革命はIT市場全体に大きな影響を及ぼしており、それをPlatforaのような若いスタートアップが見逃すはずがない。Hadoopのインフラストラクチャは安価なありふれたサーバで動き、その拡張は単純に水平的に行われる。データウェアハウスのようなものは、要らない。そしてPlatforaを使っているアプリ構成では、Hadoopのクラスタへのクェリの結果はメモリに保存され高速なアクセスができる。Platforaがオンメモリで管理できるデータの量に、制限はない。〔もちろんメモリ容量内。〕

Platforaは、エンタプライズ市場のディスラプション(disruption, 新による旧の破壊)の典型的な例だ。この市場の顧客たちは長年、データウェアハウスシステムの構築に巨費を投じてきた。Oracle、IBM、Teradataなどの企業が、開発に数百万ドルを要し、実装に数か月を要するそのようなシステムを作ってきた。つまりそれらは、財源豊かなごく一部の大企業にしか買えないシステムである。

これに対し、Platforaは実装に要する時間が数時間、費用はごくわずかだ。

Platforaの将来性は、そのユーザビリティにある。それは、AppleやTwitter、Squareなどの大衆製品が提供している今風のリッチなユーザ体験を提供する。

そしたPlatforaが提供する今風の分かりやすい使いやすいユーザインタフェイスが、このエンタプライズ市場における同社の差別化要因だ。専門性の高いアプリケーションを構築し、それにWebベースの使いやすいインタフェイスをつける。それが、古色蒼然たるエンタプライズ市場においては十分なディスラプションになる。

この市場でPlatforaの強敵といえばSAPだろう。この、ビジネスソフトウェアの巨大企業も独自のオンメモリ技術により、新たな活況を呈している。同社のHanaと呼ばれる製品は、今SAPにおける、ここ数年でもっともめざましく成長している製品だといわれる。〔参考記事。〕

先週のTechEdカンファレンスで、SAPはHanaをベースとする新たなクラウドプラットホームを発表した。同社には、AWS上で動かすHana Oneというプロダクトもある。

このAWS上のHana製品を核としてSAPは、デベロッパコミュニティを構築し、そこからスタートアップカルチャーを築こうとしている。Hanaにはまだ十分な柔軟性と、Hadoopの本格的な統合はないと思われるが、今後はPlatforaのようなスタートアップを脅かす存在になるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))