Anipipoはアニメのためのクラウドファンディング

次の記事

Appleの、インクレディブルにゴージャスなプロダクト紹介を3分のビデオにまとめてみた(警告:くだらないです)

Anipipo_logoKickstarterをはじめ、日本でもCampfireJustGiving Japanなどクラウドファンディングサービスが徐々に知名度をあげ、資金も集まり始めている。KickstarterではiOS・Androidと連携するスマートウォッチのPebbleが1,000万ドルを集めているし、かなり差が開いてしまうが日本国内でもiPhoneの写真をポラロイド写真にしてくれる、IMPOSSIBLE INSTANT LABが500万円以上の資金を集めるなど実績を残し始めているが、今日ご紹介するAnipipoはアニメ作品に特化したクラウドファンディングのサービスだ。

Anipipoは日本とタイで事業を展開するグーパが新たに開始するクラウドファンディングサービスで、アニメ業界の活性化を目的としている。日本のアニメといえば、フランス・パリで開催された日本文化の博覧会Japan Expoに20万人も集まるなど、順調なように思えるが実はアニメ制作会社は厳しい状態にあるそうだ。

グーパ代表取締役の平皓瑛氏によると、アニメのビジネスは原作やキャラクターの権利をもつ出版社や映画会社、広告代理店などで構成される製作委員会が、アニメ制作会社に資金を提供し、アニメが作られる。そして、アニメからの収益はほとんど製作委員会に流れてしまい、アニメ制作会社には製作費がいくらか入るだけという。これでは、大きめのアニメ制作会社でないとブランディングやマーケティングを行う資本を保てないそうだ。こういった背景もあるため、給料が安くなり、アニメ業界の離職率は約50パーセントにもなるという。

そこで、このままではアニメ業界が続かないと感じ、クラウドファンディングでこの問題を解決しようと思ったという。クラウドファンディングを活用して制作費やマーケティング、ブランディングに必要な資金を集めることで個人や小さなアニメ制作会社がビジネスとして成り立つように支援したいそうだ。

とはいえ、アニメの制作費はいくらぐらい必要なのか気になるだろう。平氏によると国内だと5分から10分程度のアニメ1本を制作するのに約200万円、テレビで放送されているような30分のアニメ1話あたり1,000万円程必要だ。1,000万円ものお金を集める必要があるとなると、現在の日本のクラウドファンディンではCampfire以上にサイトの知名度があって集金力があるか、アニメ制作者自体が有名で誰もがその人の作品を見たいということでないと、今の段階では厳しいように思える。しかし、Campfireなどを見てみるとアニメーションはパトロンが多くつく傾向があるようだ。実際に「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」というアニメのイベントでは500円の支援で監督の描き下ろしイラストがもらえるという内容で1200人以上がパトロンとして参加した。他にも10分の短編アニメに70人のパトロンが参加し、約60万円の資金が集まっている。

日本のアニメは徐々に深夜アニメ(いわゆる萌え系)が多くなってきており、一般的なアニメやアートとしてのアニメを作る人が少なくなってきている。若いアニメ制作者は海外に流れることも多くなっているそうなので、ITとアニメの両軸で業界を盛り上げて行かなければいけないと平氏は語ってくれた。

また、Anipipoは初期バージョンから日本語と英語でサービスを開始するため、日本のアニメが好きな海外のユーザーからの支援というのも大きくなるだろう。グーパのメンバーは現在3名で、そのうち2人タイで活動しており、タイでも毎週アニメ関連のイベントがあるほどアニメは盛上がっているそうだ。平氏は東京工芸大学のアニメーション学科在学中にカーネギーメロン大学へ留学し、そこで共同創業者のタイ人2名と出会ったという。平氏は3DCGなどを大学で学び、他の創業者がコンピュータサイエンスを学んだそうだ。

Anipipoは本日、ティザーサイトがオープンし、来年1月末にβ版をローンチ予定だ。なお、グーパはサムライインキュベートから450万円の資金を調達している。