血気にはやるAmazon、トップページでiPad miniに毒舌

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低価格タブレット分野での競争が最近ヒートアップしている。AsusやGoogle、Barnes & Nobleなどの強力な新ハードウェアのおかげであるが、どうやらAmazonのKindle Fire宣伝担当者にとって、目の上のライバルに攻撃を仕掛ける時が来たようだ。その相手はAppleの iPad mini

最近Amazonは自社のホームページに改訂を加え、7インチKindle Fire HDとiPad miniを画面トップに並べた非常に目立つ比較広告を掲載した。大部分は比較的おとなしく、両タブレットの機能の違い(例:Fire HDの方が高解像度でスピーカーの配置がminiより賢い)を指摘しているだけだが、極めつけはAmazonがその主張の核心をつくべく用いた引用だ。これは、Gizmodoの記事でBrent Roseが書いた、Appleが小型タブレットに関して言われている偽善についての短いコメントだ。

「…あなた[Apple]の7.9インチタブレットにはライバルの7インチタブレットより少ない画素しか入っていない! あなたは劣ったスクリーンを詰め込み高い価格をつけながら、他のタブレットを妥協の産物だと言い掛かりを付けている。いい度胸だ。

良かったの悪かったのか、Amazonはこの段落の最初の部分、「おい。あんた。冗談。だろう」を削除した。私はちょっと残念に思う。Amazonの主張をもっと強く示せただろうに。しかし、Amazonがトップページにあれほど露骨な表現を許すのを見られたことには私は大いに満足している

Amazonが自社タブレットをiPadのライバルと位置づけようとしたのは、もちろんこれが初めてではない。Amazon CEOのJeff Bezosは AllThingsDのインタビューで、8.9インチのKindle Fire HDは「あらゆる価格帯を通じて最高のタブレット」だと思っていると言っていた。しかし、今回の行動はAmazonのトーンに重要な変化があったことを意味している。そしてこの、ばかばかしいとも言える罵りあいは、業界で急速に当たり前になりつつあるようだ。Appleが今月iPad miniを正式発表した時、全世界マーケティング担当SVPのPhil Schillerは、小型タブレットを皮肉り(特にGoggleとAsusのNexus 7)これらの機種が届ける体験を、基本的にゴミ扱いした。

「他社はタブレットをiPadより小さくしようとしたが、惨めに失敗した」とShillerがステージ上で語った。

実際に何がAmazonをここまで攻撃に走らせたのかは気になるところだが、急増する売上が同社の定評ある武器に火を付けさせたのかもしれない。Amazonが金曜日(米国時間10/26)に発表した声明によると、7インチのKindle Fire HDは、AppleがiPad miniを発表したその日に、発売以来最高の売上を記録した。さらには「シアトルの会社」のタブレットが発表されたことによって売上が「前週比3倍」になったことも指摘した。しかし、AmazonはKindleの売上データに関して腹立たしいほど曖昧なので、実数がどれほどなのかは不明だ。

露骨な大量消費シーズンを間近に控え、Amazonによる、タブレット潜在購入者に対するアピールの新アプローチが成功するのかどうか、近々わかることだろう。ところで、これを読んでいるかもしれないAmazonの人へのヒント。次回、もし威勢のいいアンチiPadの引用が必要になった時は、本誌のコメント欄をチェックすることをお勧めする。そこは間違いなく宝の山だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)