ゴチソー

ユーザーテストサービスのゴチソーは報酬に食事をごちそうする

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ゴチソー ロゴ新しいサービスや製品を作る際に、消費者(ユーザー)のフィードバックを参考にすることは重要だ。開発者から見ると使いやすいと思うものであっても、消費者にとっては使い方がわからないなんてことは日常茶飯事である。そこでゴチソーでは実際に、消費者に製品(サービス)を使ってもらったり、アイデアに対してフィードバックをもらう。

しかし、こういったユーザーテストサービスはすでに数多く存在する。ゴチソーのユニークな点は報酬形態にある。既存のサービスはモニターに対し謝礼や商品券などを報酬として渡すのだが、ゴチソーではサービス名からわかる通りランチやディナーをごちそうする。ゴチソーは簡単に言うと、「ご飯をおごるから、意見を聞かせて」というサービスなのだ。

謝礼や商品券ではなく、食事を報酬にした理由については、対面型の消費者リサーチをもっとカジュアルに行いたいからだとゴチソーを運営する凸(DECO)代表取締役社長の長谷川秀樹氏はいう。というのも、既存のサービスだと費用がかかり過ぎてしまうし、堅いイメージがあるからだ。モニター1人あたりの謝礼は数千円から数万円はするし、場所代や議事録などの費用を入れると10万円ほどかかってしまうこともあるそうだ。また、モニターはモニター視点でオフィスやモニタールームに行くとリラックスできないので食事という目的を持つことで、こういった要素を軽減できるのではないかという。

ゴチソーではリサーチャーがセグメント型と公募型の2種類からモニターを探せる。セグメント型ではモニターの年齢や性別などプロフィールを指定して絞り込むことで、ターゲットユーザーを発見できる。公募型では掲示板のように場所や内容を掲載してタイミングの会うモニターが応募する。対面でのリサーチなので、モニターとして登録しているユーザーの画面にはそれぞれ自分の仕事場や住居の近くの案件が表示されるようになっている。公募型では「前に旅行に行ったが、失敗した」など具体的でマニアックなニーズにも応えられるようにしたいそうだ。

とはいえ、製品について意見を聞かれても対面でダメだとはっきり言える人は少ない。そこで、「悪魔ポイント」(いまのところこれはまだ仮名だ)というダメ出しが上手い人に与えられるポイントを用意するという。1つの案件が終るとリサーチャーがモニターを評価するのだが、その時に悪魔か天使(褒めるのが上手い)ポイントが溜まるようにすることで、ダメ出しすることがアドバンテージとなるようにしたいそうだ。リサーチャーからすれば、褒められるよりもダメなところを言って欲しい方が圧倒的に多い。

気になる料金だが、モニターは当然ながら無料で、リサーチャーがモニター1人あたり500円から1,000円程度をゴチソーに対して支払う。これ以外に当然ながら食事代はリサーチャーが負担する。これらの料金は他の対面調査サービスに比べてかなり低いのだが、ゴチソーは個人でも使えるような料金体系にしたいと考えている。なお、決済はPayPalとクレジットカードで事前に仮課金を行う。案件が実際に成立したかどうかは先ほど述べたリサーチャーの評価(案件終了後1時間以内)が終った時点で判断するとのこと。

サービスの開始は12月中を予定しており、現在は事前登録のみ可能だ。サービス開始初期は個人にフォーカスし、その後法人向けにもスタートする。将来的には女子会サークルなど団体でモニターとして登録してもらい、その団体のテーマに沿ってモニターしてもらうことも考えているという。