10 Print "TinyBASICのRaspberry Piへの移植が完了"、20 GOTO 10、RUN
コミュニティも成長し、Raspberry Piという小さなコンピュータの人気は依然高まりつつあるようだ。このデバイス、最初は子供がプログラミングを学習するためのデバイスとして考案されたことをご存知だっただろうか。その当初の目的も振り返りつつ、プログラミング言語のTinyBASICが、Rasberry Piに移植された。
Raspberry Pi財団は開発の経緯をブログに記している。記事によると、かつてBASICを齧ったものの、以来プログラミングなど全くしていないという「親世代」から、子供と一緒にプログラミングを楽しみたいというメールを受け取ったのだそうだ。
BASICをいちから学びたい人、ないしは以前に少しは勉強してみたことがあるという人に朗報です。Raspberry PiでTinyBASICが使えるようになりました。移植作業を行ったのはAndrew Lackで、軽快なエディタ、インタープリタ、そしてグラフィックパッケージを移植することに成功しました。素晴らしいものに仕上がっていると思います。
財団によると、TinyBASICをRaspbianのスタンダードイメージとして採用しようと考えているとのこと。但しその前に、どれほどの人が利用するのかをまずは確認したいとしている。
尚、TinyBASICの実装系にはたいていGOTO機能も実装されている。ビギナーのうちにはこのGOTO文が利用できた方が確かに便利なのだ。しかしRaspberry実装版ではGOTOを使用不可とすることもできる。これにより「構造化プログラミング」が学習できるようにと配慮しているわけだ。
エディタを同梱したこの移植版はTinyBASIC Oneという名前だ。付属のエディタにプログラムを入力、編集して、そしてRUNすることになる。サポートしているコマンドはPRINT、REM、LET、STOP、およびGOTOなどだ。GOTOを使用禁止にした場合には構造化プログラミング用の拡張としてWHILE/WEND、REPEAT/UNTILなどが利用できる。
また、DRAW命令による基本的な図形描画機能も備えている。
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(翻訳:Maeda, H)