Google Cloud Platformに移籍したAWS元営業部長をAmazonが訴訟–なぜそこまで?

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Amazonが、前社員を非競争条項違反で訴えた訴状の中で、Googleのクラウド事業に対する同社の見解を少しばかり露見している。

AmazonがAmazon Web Servicesのために提出した訴状は、営業担当の元VP Daniel Powersが、クラウドプラットホームの営業部長としてGoogleに転職したことにより、退職に関する契約に違反した、と主張している。6月にAWSは、Powersと退職金に関する契約を交わし、彼は社を去った。9月にGoogleは、PowersをCloud Platform Salesのディレクターとして雇用した。

訴えの中でAmazonは、Googleを競合企業と見なし、また自己の事業についての見解も述べている。同社曰く、AWSの事業の本質はコンピューティングリソースの“賃貸”である。しかし注目すべきは、AmazonがGoogleについて言っている部分であり、そこでAmazonは、なぜ同社が、PowersにGoogleで仕事をしてほしくないか、を説明している:



画像内テキスト抄訳:
1)GoogleのクラウドコンピューティングプロダクトとサービスはAWSのそれらと直接に競合する。その対象市場は、両社同じである。
2)とりわけGoogle App EngineはAmazon Elastic Beanstalkなどど直接競合し、Google Cloud StorageはAmazon Simple Storage Service(S3)と、そしてGoogle Compute EngineはAmazon Elastice Cloud Computing(EC2)と直接競合する。

Amazonの言い分としては、AWSはDaniel PowersをIBMから引き抜き、彼にビジネスの“1から10までを”教えた。彼は同社の今後の事業方針や価格政策など、営業担当の高位役員しか知り得ない情報を知った。彼はすべての営業情報にアクセスでき、各週の重役会議にも出席した。彼は将来の見込み客たり得る顧客企業と、たり得ない企業を具体的に知っている。彼はAWSの今後の業容拡大計画とその方向性を知っている。すなわちAWSによればPowersは、同社の詳細情報を知っていることによって、AWSに大きなダメージを及ぼしうる人物である。

この訴訟を最初に報じたGeekWireは、AWSがGoogleとその新事業であるクラウドコンピューティングへの取り組みを脅威と見なしている、と述べている。Google Compute Engine(GCE)は今年初めのGoogle I/Oで発表された。Krishnan Subramanianが最近、Cloud AveでGCEを分析している。それを読むと、Googleの事業展開のスピードと、それがクラウドコンピューティングの業界全体に与える大きな影響力が、よく理解できる。

そう言う意味でこの訴訟は、AmazonがGoogleをクラウド市場における重大な競合他社と見なしている証しだ。

以下が、訴状の全文だ:

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))